ソフトウェアの品質を学びまくる2.0

ソフトウェアの品質、テストなどについて学んだことを記録するブログです。旧ブログからゆっくり移行中です。http://blog.livedoor.jp/prjmng/

書評

【読書メモ】世界の「かつて」と「今」を正しく捉えるための『FACTFULNESS』

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2019/01/11メディア: 単行本この…

データサイエンスが今もなおセクシーだと感じるビッグデータの使い方

2007年の米国で大規模な景気後退が始まったとき、ストレスにさらされた大人たちによる、児童への虐待が増加するのではないかと危ぶまれました。しかし公式データによると、虐待保護件数はむしろ減少。特に、不景気の影響が大きい州ほど減少の幅が大きかった…

寿司とシャンパン、ディープラーニングとExcel、そんなマリアージュ

『大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019』という本を読みました。野村総研のアナリストである城田真琴さんが、「次に来る」8つのテクノロジーの今とこれからについて、ふんだんな事例とともに解説したものです。 大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2…

【書評】英文法をがんばりたい人は『サバイバル英文法』を読むべきだ、絶対。

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」という言葉がありますね。もらった魚はその場しのぎにしかならない。けれど、釣り方がわかれば、継続的に魚を得ることができる。 『サバイバル英文法』は、英文法の「釣り方」を教えてくれる本です。タイトルか…

数学的事実がすでに宇宙に内包されているというワクワク感

全然ソフトウェアの品質を学びまくる話ではありません。 Webでこんな記事が人気になっていました。下の絵は、この記事からの引用です。 nlab.itmedia.co.jp こういう計算トリックみたいなのは定期的に人気になるので、「へいへい、またですか」とちょっと斜…

『システムテスト自動化 標準ガイド』のAmazon予約が始まりました!

テスト自動化研究会(STAR)では並行していくつかのプロジェクトを進めています。 そのプロジェクトの一つに、「『Software Test Automation』の翻訳」という大事業(笑)があります。わたしはこのプロジェクトのなんちゃってまとめ役を務めております。 『Sof…

2013年に読んで面白かった本 - その3

マンガでその1・その2をやりましたが、その3で終わりです。マンガ以外読んでなさすぎだろ・・・。 kzsuzuki.hatenablog.com kzsuzuki.hatenablog.com 小説編 いろいろ読みましたが、やっぱりSFが好きみたいです。 天涯の砦 近未来の宇宙開発時代を舞台にした…

2013年に読んで面白かった本 - その2

マンガ編(続き) その1の続きです。 kzsuzuki.hatenablog.com 式の前日 叙述トリックのよく効いた名短篇集。 叙述トリックって、たとえば話者をわざと誤解させたりと、視覚面を想像で補う小説でこそ実現しやすい仕掛けだと思うんだけど、マンガでうまくやる…

2013年に読んで面白かった本 - その1

2013年も暮れですね。今年はたくさん本を読みました。良質な出力をするためには、良質なインプットが必要ですからね!レンタル屋さんでマンガをたくさん借りました。 ということで、今年読んでよかった本を紹介します!リンクから飛んで、Amazonで購入してく…

自らの心の闇に直面させられる恐ろしいレビューのテキストが登場・・・!

これまで、設計レビューに関する書籍の定番と言えば、Kerl E. Wiegers氏の『ピアレビュー』でした。そこに今年、新たな定番が加わりました。しかも、日本語で。 ピアレビュー 作者: Karl E.Wiegers,大久保雅一 出版社/メーカー: 日経BP社 発売日: 2004/02/28…

悪意あるベンダーが跳梁する世紀末IT業界を生き抜く

ITシステムに関する契約は、契約・発注・指示・検収・支払いを各部門が分担して行っており、全体像がよくわからない・・・。納品とか検収とか、請負とか準委任とか、瑕疵担保責任・善管注意義務とか、言葉は知っていても「詳しく・正しく」と迫られるとちょ…

【本】老いてますます健在というところかな

「じじい」という言葉はふつう、罵倒の意味を含んでいるもの。老獪な古強者に対する若者の反発はしかし、無自覚な畏敬をときににじませます。たとえば・・・、 ●承太郎から見たジョセフ ●赤木から見た市川 今頃になって夢中になっている将棋マンガ・『3月の…

海外のソフトウェアテスト雑誌を眺めてみる

ソフトウェアテストに関する雑誌といえば、技術評論社から出ている『ソフトウェア・テスト PRESS』。そして、特殊な場所でしか頒布されないことで名高い『Software Testing ManiaX』があります。わたしも揃えて、しっかり積読しています。 gihyo.jp circle-o…

『知識ゼロから学ぶソフトウェアプロジェクト管理』と、品質管理のメトリクス

いくつかのレビューで好評だった、勝呂暖生さんの『知識ゼロから学ぶソフトウェアプロジェクト管理』を読んでみました。 知識ゼロから学ぶソフトウェアプロジェクト管理 作者: 勝呂暖生 出版社/メーカー: 翔泳社 発売日: 2012/05/26 メディア: 単行本(ソフ…

【本】組込みソフトウェア開発における品質向上の勧め

IPA・情報処理推進機構には、いろんなものをススメられています。 定量的品質予測のススメ―ITシステム開発における品質予測の実践的アプローチ (SEC BOOKS) 作者: 情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター 出版社/メーカー: オーム社 発売日: …

【本】システム開発者のための仕様書の基本と仕組み

目にとまったので読んでみることにしました。 図解入門 よくわかる最新 システム開発者のための仕様書の基本と仕組み[第2版] 作者: 増田智明 出版社/メーカー: 秀和システム 発売日: 2015/09/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る タイトルには…

【書評】最も単純に見える「確率」にすら大いにダマされる

はじめに、次の文章を読んでみてください。 「ツールの導入により、1,000行あたりの欠陥の数が30%減った」 「ツールの導入により、1,000行あたりの欠陥の割合が0.3%減った」 どちらのツールが効果的に聞こえるでしょう。2つの文はともに、コード1,000行あた…

【本】知の暗黒時代としかいいようがない

「科学する」。 何という前時代的な表現でしょう。この古くさいタイトルは、「科学」という態度に対するアイロニーを込めたものだと善意に解釈していました。 しかし「西洋は物質文明、東洋は精神文明」という極端な二元論、「科学万能の時代に警鐘を鳴らす…

【本】我がふり直すためのアンチパターン百花繚乱

システム開発におけるアンチパターンの本を2冊、読みました。 1冊目は、『44のアンチパターンに学ぶDBシステム』。ブログ『データベースコンサルタントのノウハウちょい見せ』の筆者である小田圭二さんの著書です。 44のアンチパターンに学ぶDBシステム (DB …

【本】辞書と事典を読み通した男の物語

明けましておめでとうございます。ブログで書きたいと思っているソフトウェア品質関係のネタはたくさんあるのですが、まとまらずに読書感想文ばかり書いた昨年末でした。2011年の最初の記事はやはり!読書感想文です。 そして、僕はOEDを読んだ 作者: アモン…

【本】ウィルス対策ソフトの会社は日々何を作っているのか?

ウイルス、およびアンチウイルスソフトに関する話題を中心に、ネット周りのセキュリティについて、McAfeeのCTOが幅広く語った本。 大学の理系教科書みたいな暗い表紙に、これまた色気のないゴシックフォントで『セキュリティの神話』。いまいちとっつきづら…

【本】犯人のトリックより、叙述トリックに酔う。

以前、議論や詭弁に関するオススメ本を紹介しました。 www.kzsuzuki.com これらの本を「面白い!」と思ってしまうような、論理と屁理屈好きの、嫌われやすい方に、この小説をオススメします。 丸太町ルヴォワール (講談社文庫) 作者: 円居挽 出版社/メーカー…

【本】悪知恵が身につき、性格も悪くなるレトリック

「自衛隊がいるところが非戦闘地域」、「きれいな辺野古の海を汚してはいけない」といった政治家たちのレトリックを聞くたび、自分ならどうやって反論してやろうかと舌なめずりする上品な人なら、この本、というより香西秀信氏の本は美味しすぎます。立て続…

【本】確かに、ずっと受けたかったかも知れない授業

コンピュータ・サイエンスではなく、ソフトウェア・エンジニアリング。 「IT系企業で働いてみたいなー」と考えている学生さんにオススメしたい、「実際のソフトウェア開発ってどういうことをするの?」ってことがよくわかる1冊。 ずっと受けたかったソフトウ…