テスト設計・技法
『ソフトウェアテスト技法練習帳』の勉強会で、めちゃくちゃいい質問がありました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,真鍋 俊…
突然ですが、わたしはギャンブル物のマンガが大好きです。ギャンブルは弱いんですけどね。 そんなギャンブル物のマンガ、フィクションは、大きく2つに分かれます。 1つは、主人公が強敵たちと戦いながら強くなっていくもの。 運要素もあるのですが、経験や精…
JaSST北海道にかかりっきりで、テスト設計パターンに手をつけられていませんでした。 が、テスト設計パターンを考えることは、テスト設計という分野を今後充実させていくためにけっこう大事なことなんじゃないかと思っているので、仕様をもらえたら続けます…
2024年5月、デジタル庁から『テキスト生成 AI 利活用におけるリスクへの対策ガイドブック(α版)』が公開されました。 www.digital.go.jp 本書自身が「α版」として以下のように注記している通り、生成AIについて特に詳しいわけではもないわたしから見ても、…
5月19日に、3つ目の仕様スニペット・「003: ログインパスワードの再設定」を公開しました。 2つ目まではわたし自身が作っていたのですが、3つめはかいりさんがネタを提供くださいました! docs.google.com 「テスト設計パターン」「仕様スニペット」って何?…
5月3日に、2つ目の仕様スニペット・「002: アカウントロック」を公開しました。 docs.google.com 「テスト設計パターン」「仕様スニペット」って何?という方は、こちらの記事を先にご覧くださいね。 www.kzsuzuki.com 仕様スニペット002: 「アカウントロッ…
ベリサーブ社が公開しているソフトウェアテスト技法サービス「GIHOZ」で、ベータ機能として「GIHOZ AI」が公開されました。 www.veriserve.co.jp 4月時点で利用できるのは、「仕様書などの文字情報からデシジョンテーブルを自動生成する」というものです。こ…
ユーザーネームとかで重複を許容しない場合に、1. すでにAがある時に別の人がAを登録しようとする2. BさんがAに変更しようとする3. Aを削除してから別の人がAを登録しようとするの3パターンは検証しないといけないと思う。ただ、そういう話はテスト手法?と…
レビューの難しさの一つに、「レビューする側とされる側で、感じる重みにギャップのある指摘」問題があります。 特に、「レビューする側は大事な問題だと思っているのだけれど、される側はそう思っていない」ものが厄介です。このような場合、される側は「そ…
「その6」は、3年以上前のこちらです。 www.kzsuzuki.com Twitterで交わされていた「ユースケーステストのテストカバレッジ」という言葉が気になったので、考えてみました。 ユースケースやユーザーストーリーのテストカバレッジを考えるとき、カバレッジの…
暑かった夏ももう終わり。そろそろ秋ですね。 この記事では初秋らしく、テスト技法を分類する切り口の1つとしての「Ostrandの4つのビュー」を紹介します。 手始めに、『ASTERセミナー標準テキスト』を引用してみましょう。 ASTERセミナー標準テキストV3.1.1…
ちょっと前に、テストケースとAcceptance Criteria*1(以下「AC」)の関係について、こんな疑問を抱きました。 ACが、「ユーザーストーリーが満たすべき必要条件」だとすれば、それはテストケースとどう違うのだろう。ACのあるべき記述粒度って? この疑問に…
前回の記事の元ネタとなったHideo Oideさんのつぶやきから、「結局のところ、ドメイン分析テストとデシジョンテーブルテストの違いって何よ」という議論が生まれています。 この記事では、この議論に対するわたしの見解を整理してみます。よい解釈かどうかは…
Hideo Oideさんが、こんなつぶやきをしていました。 ドメイン分析でブツブツ言ってるのは、某ショップで(Amazonや楽天じゃない)、4000円以上お買い物すると送料無料(700円)、10%引きのクーポンが付与されてたって条件で、4100円分買うと、4100−410+700=4…
「データ駆動テスト」についてのメモを書こうと思い立って、その前にまず「テストケースの構成要素」について整理しようと思って、そのためには「テストケースの期待結果と事前・事後条件」について考えをまとめなくてはならないと無限後退している鈴木です…
Developers Summit (デブサミ) 2023で、「テストを学んでみたい開発者のためのソフトウェアテスト読書マップ」という発表*1をしてきました。 event.shoeisha.jp 資料はこちらです。 speakerdeck.com これまで、ソフトウェアテストとかQAの世界でばかり聴講や…
タイトル長すぎてすみません。 発表資料はこちらです。 speakerdeck.com vol.19は、わたしが発表予定を確認した時点では石川冬樹先生の「画像生成AIのQAを考えてみる」しかエントリーされておらず、「専門家の話を聞く前の前座として、AIのテストについての…
テストエンジニアの多くが一度は耳にし、解いたことがあるであろう「Myersの三角形問題」。 社内のソフトウェアテスト勉強会で、n年ぶりm回目で解いてみました。 この10分ほどのトライを通じて、以下のようなことを再認識しました。 Myersの三角形問題とは M…
今回は、1.2で扱われている、性能テストのテストタイプについての記事です。前回の記事はコチラ。 性能テストにはさまざまなテストタイプがあるので、1つのデファクト・スタンダードとしてISTQBが整理してくれているのはありがたいことです。 またこの部分に…
JSTQBから、性能テストのシラバスの翻訳が出ました。 ついつい当たり前に思ってしまいがちですが、テストの知識のデファクト・スタンダードといえるISTQBのシラバスが日本語で読めるというのは、本当にありがたいことですね。訳者のみなさまに感謝。 jstqb.j…
プレスマンの白本*1・「第19章 ソフトウェアテスト - コンポーネントレベル」の「19.5 ブラックボックステスト」には、以下のような説明があります。 ブラックボックステストテストはホワイトボックステストの代替ではない。むしろ、ホワイトボックステスト…
"File:Chinese oracle bone (16th-10th C BC) - BL Or. 7694.jpg" is licensed under CC0 1.0 ソフトウェアテストの有識者の方々と、「テストオラクル」について話す機会があったので、自分なりの理解を整理しておきます。 まずはおなじみ、I/JSTQBの用語集…
Veriserveさんからリリースされた、テスト設計モデリングツール「GIHOZ」のおためしを、2回の記事で紹介しました。 www.kzsuzuki.com www.kzsuzuki.com 今回は、GIHOZへの期待と、テストプロセスのツールってこうなるのかなーという想像について書きます。 G…
Veriserveさんが、テスト設計技法を使うためのWebサービスをリリースしたと聞いて! GIHOZ(ギホーズ)というそうです。 www.veriserve.co.jp さっそく触ってみましょう。 推奨ブラウザがわからないので Edge 87.0.664.41 で試してみます*1。 GIHOZを動かし…
『ソフトウェアテスト技法 練習帳』の第4章「組合せテスト」*1を解き終えました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,真鍋 俊…
先日の記事で、状態遷移テストのカバレッジについて書きました。 www.kzsuzuki.com この記事のために利用させていただいている、モデリングツール「astah*」。このastah*で描く状態遷移表に用意されている、ignore と not happen という選択肢について、asta…
シナリオテストについてのメモです。 シナリオテストについては識者がいろいろな議論していますが、それらとの整合性とかは考えず、今わたしが考えている、わたしの知っているドメインでの「シナリオテスト」の話です。 ただ、下書きを書いた後に、2012年の…
せっかくファンクションネットを学んだので、「ハノイの塔」のモデルを作ってみることにします。 ハノイの塔とは ハノイの塔については、Wikiにアニメーションもあるのでそれを見ていただくのが早いと思いますが、「仕様」を引用します。 ja.wikipedia.org …
第3回では、MBTツール「MISTA」を使って、ブロックゲームのファンクションネットを完成させました。 www.kzsuzuki.com 第4回では、できあがったモデルでシミュレーションを行ったうえで、テストケースの自動生成をやってみましょう。やっとモデルベースドテ…
前回は、MBTツール「MISTA」でブロックゲームのシンプルなモデルを描いてみて、シミュレーションで一手進めたところまでを見ました。 www.kzsuzuki.com トークンとイベントの関係とは 上の状態から、もう一度pickup(x)を選んで遷移させてみましょう。 2つの…