ソフトウェアの品質を学びまくる2.0

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

ISTQBの「性能テスト担当者」シラバス日本語版を読んでみた - その2

今回は、1.2で扱われている、性能テストのテストタイプについての記事です。前回の記事はコチラ。 性能テストにはさまざまなテストタイプがあるので、1つのデファクト・スタンダードとしてISTQBが整理してくれているのはありがたいことです。 またこの部分に…

ISTQBの「性能テスト担当者」シラバス日本語版を読んでみた - その1

JSTQBから、性能テストのシラバスの翻訳が出ました。 ついつい当たり前に思ってしまいがちですが、テストの知識のデファクト・スタンダードといえるISTQBのシラバスが日本語で読めるというのは、本当にありがたいことですね。訳者のみなさまに感謝。 jstqb.j…

コープランド本の例題から、ブラックボックステストとホワイトボックステストを考える

プレスマンの白本*1・「第19章 ソフトウェアテスト - コンポーネントレベル」の「19.5 ブラックボックステスト」には、以下のような説明があります。 ブラックボックステストテストはホワイトボックステストの代替ではない。むしろ、ホワイトボックステスト…

JaSST '22 Tokyoの発表資料を公開しました #jassttokyo

JaSST '22 Tokyoで、翻訳メンバーとして参加した『実践ソフトウェアエンジニアリング 第9版』のセッションを担当しました。長過ぎるタイトル*1と概要は以下のとおりです。 「ソフトウェア開発にかかわる全てのエンジニアの一般教養「ソフトウェアエンジニア…

ドキュメントテストって一見地味だけど、とても大事ですね

JaSST '22 Tokyoのセッションの中で、『プレスマンの白本』*1の「21.12 ドキュメントとヘルプ機能のテスト」で言及されている、「ドキュメントテスト」*2についてお話しました。 実践ソフトウェアエンジニアリング(第9版)作者:Roger S. Pressman,Bruce R. Ma…

JaSST '22 Tokyoの2日目でお話します。

開催までもう1週間を切ってしまったのですが、3/10(木)から2日間開催される、JaSST '22 Tokyoのセッションの1つで、おはなしさせていただきます*1。 jasst.jp タイトルがめちゃめちゃ長いです。 「ソフトウェア開発にかかわる全てのエンジニアの一般教養「ソ…

"test quality into the product" という不思議な言い回しをどう解釈すべきか

miwaさんのこちらのツイートに、ソフトウェア品質・テスト関係の方々がいろんな意見を寄せていました。ぜひスレッドを追ってみてください! "テストのビジネスのことわざで「製品の中で品質をテストできない」"ここでいう"製品の中"というのは"開発全体のフ…

【読書メモ】発想の組み合わせが面白い本2冊

ショートショートの大家・星新一は、その膨大な作品のもととなった発想の源泉について、「アイデアは、異質なものを結びつけるところから生まれる」と語っています。また、「技術革新」と訳される「イノベーション」は、実は既存のモノやコトの組み合わせか…

テスト管理ツールにおけるテストケースのグルーピング

はじめに テストケースの数が多くなってくると、それらをグルーピングする必要が生じます。 たとえばExcelテスト管理パラダイムであれば、ワークシートに「大分類」「中分類」「小分類」という列を設けて、階層構造を表現することが可能ではあります*1。 で…

テスト管理ツールにおけるテストケース管理

この記事は、「ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2021」の26日目の記事(自称)です。 きんぢさんのブログ記事、「テストケースを束ねしもの -とあるテスト管理ツール開発者の気づき-」に触発されて、テストケースの「束ね方」について、私見を書…

『実践ソフトウェアエンジニアリング 第9版』を訳して、日本語の難しさを知る

『Software Engineering - A Practitioner's Approach - Ninth Edition』の日本語版・『実践ソフトウェアエンジニアリング 第9版』が発売されました。 わたしは「SEPA翻訳プロジェクト」の1メンバーとして、第3部「品質とセキュリティ」の3章分の翻訳と、周…

テスト自動化による効果としての工数削減を絵にすると

最近ポエムしか書いていないのですが、今日も元気にポエム as a excuse(言い訳としてのポエム)です。 「テスト自動化の目的は工数削減!」というのは筋悪な思考と言われがちですが、それをあえてお絵描きしてみました。 工数削減だけが嬉しさ? これまで、…

MTBF・MTTRなどを復習しておく

和田卓人(@t_wada)さんの講演『質とスピード』の影響もあり、MTTR(Mean Time To Repair、平均復旧時間)という用語を聞く機会が増えてきたように思います。 speakerdeck.com 情報処理技術者試験対策として、MTTRとその周辺の用語の復習をしておきましょう…

「ユーザ視点」とは何か

「ユーザ視点」というキーワードが先日、ソフトウェアテスト/QA界隈でネタになっていました。 ブロッコリーさんのこのスレッドです。 「QAなのでユーザー視点でテストできる」と言ったりするときの「ユーザー視点」の要素分解をしたい。(※私自身は、この言…

ソフトウェアそのものじゃないけど面白いアルゴリズムだなと思ったお話

この記事では、「プログラミングじゃないんだけど、すごくアルゴリズムっぽいな!」と思った話を2つ紹介します。タイトルそのままですね。 流量制御っぽい話 一つ目は、『ホルムヘッドの謎』という本からの紹介です。 本書は、国文学者・林望氏によるエッセ…

積読をしがちなエンジニアに届けるケチケチ勉強法

新しいことについて学びたいんだけれど、まだ単語レベルの知識しかない。 書店に行ってみるとたくさん本があって、どれを選んで読んでいいかわからない。 仕方なくAmazonのレーティングとレビューを見て買ってみたものの、何か合わない。 そんな経験をしたこ…

地味な天秤系パズルが実はけっこう面白いと気づかされた。

"Balance scale" by Sepehr Ehsani is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 こんな有名な問題がありますね。 8個のボールがある。7個は同じ重さで、残りの1個だけ他の7個よりわずかに重い。 天秤を2回だけ使って、重い1個を特定するにはどうすればいいか。 この…

JaSST Online Cloverで、情報発信についてお話しました。#JaSSTOnline

昨日7/31(土)に、JaSST Online CloverというイベントでLightning Talksに参加しました。 jasst.jp 第3回であるCloverのイベントテーマは「技術の発信」ということで、ブログを細々と続けているわたしにも声をかけていただいた次第です。 LTゲストは、『ソフ…

『THE CULTURE MAP』が教えてくれる、国民性の8つの軸

「日本人ははっきりとNoを言わず、米国人は何でも包み隠さずに直言する」。 こういった「国民性のイメージ」は誰しも、多かれ少なかれ持っているでしょう。 さすがにそこまで単純ではないにせよ、考え方や習慣は、国や地域ごとに無視できない傾向があるよう…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その3

"Naked tree" by Ivan Naurholm. thanks, for more than 500.000 views is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 GIHOZでクラシフィケーションツリー*1がサポートされたということで、練習も兼ねて触ってみました。 gihoz.hatenablog.com お題は、@halspringさん…

テストオラクルとは何か

"File:Chinese oracle bone (16th-10th C BC) - BL Or. 7694.jpg" is licensed under CC0 1.0 ソフトウェアテストの有識者の方々と、「テストオラクル」について話す機会があったので、自分なりの理解を整理しておきます。 まずはおなじみ、I/JSTQBの用語集…

スモークテストとサニティテストとは何なのか

"Sanity check" by foreverdigital is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 「サニティテスト」(sanity test)という言葉を聴くことがちょいちょいあったので、意味を捉えておきたいなと思っての記事です。なお、「本当の」「正しい」定義を見つけることが目的…

中学生くらいでも楽しんで読めそうな算数・数学の本を探してみた

数学。 得意にはほど遠いけど、日常で使うレベルならギリ何とかなるというレベルのわたしです。 ただ、算数や数学って、一度苦手意識を持つとずっとつきまといそうだなと思っていて、自分の子どもに紹介できそうな本はないかなと、タイトル&見た目で図書館…

テストに関するチケットに何を書いておくとよいのかのメモ

"A return ticket to Hell" by aslakr is licensed under CC BY 2.0 スクラム開発におけるチケット管理のベストプラクティスというものについて不勉強のまま書いた記事です(免責)。 実装を行う人とテストを行う人が(ざっくりとでも)分かれている*1場合は…

【翻訳】探索的テスト3.0 (再掲)

ソフトウェアテスト界隈で探索的テストがビッグウェーブのようなので、便乗して過去の資産をリサイクルします!(ぬけぬけ) 5年ほど前、「探索的テスト研究会」というチームで活動していたときに読んだ、『Exploratory Testing 3.0』という記事の翻訳です。…

GIHOZを使って、30分間探索的テストを試してみる

あさって12/17(木)の19:00から、「人類よ!これが探索的テストだ!テスト実況生中継で学びを深めよう!」というイベントがあります。 mabl-japan.connpass.com Intended Audience、人類ですからね。 今回は、QAエンジニア福田里奈さま(@_rina_ )をゲストに…

テスト設計モデリングツール・GIHOZと、テストプロセスのつながり方について

Veriserveさんからリリースされた、テスト設計モデリングツール「GIHOZ」のおためしを、2回の記事で紹介しました。 www.kzsuzuki.com www.kzsuzuki.com 今回は、GIHOZへの期待と、テストプロセスのツールってこうなるのかなーという想像について書きます。 G…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その2

Veriserveさんがリリースしたテスト設計モデリングツール*1「GIHOZ」について、前回記事の続きです。 www.kzsuzuki.com 残り3つの機能も触ってみましょう。 gihoz.com 今回は「デシジョンテーブルテスト」「状態遷移テスト」「ペアワイズテスト」の3つが、ど…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その1

Veriserveさんが、テスト設計技法を使うためのWebサービスをリリースしたと聞いて! GIHOZ(ギホーズ)というそうです。 www.veriserve.co.jp さっそく触ってみましょう。 推奨ブラウザがわからないので Edge 87.0.664.41 で試してみます*1。 GIHOZを動かし…

夜型から朝型に切り替えて、朝活を習慣化するための諸々のお話

こんにちは、Morning Activist*1 の鈴木です。 子育て世代のエンジニアにとって、集中して本を読んだり何かを学んだりする時間の確保って、大きな悩みの一つですよね。 特にこどもが小さいうちは、「寝かしつけ」という恐怖のタスクがあります。すっと寝てく…