ソフトウェアの品質を学びまくる2.0

ソフトウェアの品質、テストなどについて学んだことを記録するブログです。旧ブログからゆっくり移行中です。http://blog.livedoor.jp/prjmng/

AI/DLシステムの説明可能性と組み合わせテストの関係

はじめに 辰巳敬三さんが先日、このようなツイートをされていました。 Automated Combinatorial Testing for SoftwareExplainable Artificial Intelligencehttps://t.co/xvOyV4lAkA— Keizo Tatsumi (@KeizoTatsumi) June 6, 2019 「An Application of Combin…

Open QA4AI Conferenceに参加してきました。#qa4ai

5/17(金)に、「Open QA4AI Conference」が上野にて開催されました。 qa4ai.connpass.com この日に合わせて、QA4AIコンソーシアムによる『AIプロダクト品質保証ガイドライン』も公開されており、セッション1では電通大の西先生がその解説をされています。 www…

ドメイン分析テスト周りの用語の整理メモ

Twitter上で不定期に議論になる、ドメイン分析テストにおけるOn/Off、In/Outなどについての整理メモ*1です。 同値分割、境界値分析、ドメイン分析についての概要を知っていることを前提としています。 用語の定義 『ソフトウェアテスト技法ドリル』でも『は…

同値分割の「partition(ing)」という単語についてのメモ

同値分割に関する湯本さんのnoteを読んでの、単なるメモです。 note.mu そもそも、part、partition、partitioning と、英単語の時点でややこしいんですよね。以下、Oxford Dictionaryからの引用ですが、適宜はしょっています。 part An amount or section wh…

【読書メモ】世界の「かつて」と「今」を正しく捉えるための『FACTFULNESS』

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣作者: ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド,上杉周作,関美和出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2019/01/11メディア: 単行本この…

有則のテストは「組み合わせテスト」の技法に含まれるのか?

Twitterで、「組み合わせテストに分類されるテスト技法はどれか」という話が流れていました。 デシジョンテーブル、原因結果グラフ、原因流れ図といった、いわゆる「有則」のテスト技法でも命題の真偽の組み合わせを考えますが、これは組み合わせテストに含…

ソフトウェアテスト技法の使い間違いって何? 彼氏はいるの? 性格が悪いって本当? 調べてみました!#テストアドカレ

この記事は、ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2018、17日目の記事です(先走り)。 qiita.com 16日は、mktkさんの以下の記事でした。 panmania.hatenadiary.com 0. テスト技法の「使い間違い」 1. デシジョンテーブル: 実装を無視して圧縮する!…

「ソフトウェアプロジェクトでのめんどくさい人の扱い方」 、品質保証(QA)の場合

これすごい面白い。「ソフトウェアプロジェクトでのめんどくさい人の扱い方」 https://t.co/v6POEoWLSB— 加藤公一(はむかず) (@hamukazu) November 30, 2018 こちらのツイート*1を見て、さっそく見に行ってきました。 美しい色使いで構成されたこのサイト…

『テスト管理を語る夕べ』での発表内容についての補足(とか言い訳) ー 後編

まーた間が空いてしまいましたが、後編では、当日の関連ツイート(togetter)に対し回答・補足していきたいと思います。 www.kzsuzuki.com togetter.com 資料はコチラです。 20181102_テスト管理を語る夕べ from Kazuhiro Suzuki www.slideshare.net そもそ…

進捗管理のメトリクスに関するメモ

作業の進捗における、計画値と実績値の乖離の表現について、考えたことの整理&実験です。 ここでは例として、テストケースの件数ベースの進捗管理を考えます。 遅延率と「相対的進捗率」 「どれだけ遅延しているか」を表現する場合によく使われるのは、「遅…

『テスト管理を語る夕べ』での発表内容についての補足(とか言い訳) ー 前編

『テスト管理を語る夕べ』というイベントで、お話をさせていただきました。 主催のみっきーさん、インフラ整えてくださってしんすくさんとなそさん、twitter実況してくれた書記のぱいんさんとブロッコリーさん、←どんなメンツなんだ? そしてこんなマニアッ…

モデルベースドテストについて学んでみよう ー その1

この記事は、「モデルベースドテストについて学んでみよう」2018年アドベントカレンダー、1日目の記事です。 こんな構成で、クリスマスまでに8夜分くらい書く予定です。 例によって、ISTQBシラバスを読みながら、自分の理解をまとめる。 MBTを実現するための…

JSTQB-TTAシラバスのお勉強 ─ 第2章「構造ベースドテスト」(2)

ずいぶん間が空いてしまいましたが、TTAの第2章の残り分、2.5~2.8までです。 www.kzsuzuki.com 2.5 複合条件テスト 対応するカバレッジは、複合条件網羅。すべてのパラメタのすべての真偽を組み合わせる方法です。 すぐに組み合わせ爆発が起こることは想像…

Ericssonの『ユニットテストカバレッジの神話』を読んでみる

今年の4月に『Mythical Unit Test Coverage』(ユニットテストカバレッジの神話)という論文が出ました。ソースコードの品質指標として言及されることの多いコードカバレッジについて、先行研究を整理したうえで、商用の大規模ソフトウェアにおける追加検証…

Sogetiの考える「人工知能のテスト」を調べてみた。

2018年3月、「AIプロダクト品質保証コンソーシアム」の設立が発表されました。 monoist.atmarkit.co.jp 略称は「QA4AI」、つまり「AIのためのQA」ですね。前回の翻訳記事は「QAのためのAI」だったので、今回は「AIのためのQA」も含めた話題を紹介します。TPI…

【翻訳】AIベーステストの6つのレベル - QAのプロにとって恐れるべきものではない

Gil Tayarさんの「6 levels of AI-based testing: Have no fear, QA pros」という記事がteckbeacon.comで公開されていたので、紹介します。モバイルアプリやWebアプリなど、画面の操作を伴うアプリケーションを前提とした内容になっています。 techbeacon.co…

リバーシ(オセロ)を部分的に実装して、ソフトウェア開発関係者であることを証明する ー その2

前の記事では、右方向の石置き可否判定を実装しました(Excel関数で)。 今回は、上下左方向の石置き可否判定について考えていきましょう。 www.kzsuzuki.com 「逆方向」の難しさ 右方向さえできれば、左方向も本質的には同じ、簡単に実装できそうです。 し…

リバーシ(オセロ)を部分的に実装して、ソフトウェア開発関係者であることを証明する ー その1

ソフトウェアエンジニアならリバーシ(いわゆる、オセロ)の実装くらいできるだろう、というのが話題になっていたので、やってみることにしました。 「職業プログラマーな方でもオセロすらプログラミング出来ない人が大勢いるよ」というツイートがありました…

データサイエンスが今もなおセクシーだと感じるビッグデータの使い方

2007年の米国で大規模な景気後退が始まったとき、ストレスにさらされた大人たちによる、児童への虐待が増加するのではないかと危ぶまれました。しかし公式データによると、虐待保護件数はむしろ減少。特に、不景気の影響が大きい州ほど減少の幅が大きかった…

【翻訳】モダンテスティングの原則

同僚に紹介してもらった「Modern Testing Principles」、わかりやすくていいなと思ったので、許可を得て翻訳してみました。原文のブログ「AB Testing」は、ABテストとは関係なくって、PodcastとSlackを主宰しているAlanさんとBrentさんの名前からですね。 ww…

寿司とシャンパン、ディープラーニングとExcel、そんなマリアージュ

『大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019』という本を読みました。野村総研のアナリストである城田真琴さんが、「次に来る」8つのテクノロジーの今とこれからについて、ふんだんな事例とともに解説したものです。 大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2…

アジャイル開発におけるメトリクスには、どういうものがあるのか

アジャイル開発において、プロダクトや組織の現状を把握するのに役立つメトリクスを知りたいと思い、「agile kpi」などでググって上位のサイトを読むという丁寧なサーベイを敢行。20個くらい読んでいくとだいぶネタも尽きてきたので、整理してみました*1。参…

JSTQB-TTAシラバスのお勉強 ─ 第2章「構造ベースドテスト」(1)

TTAシラバスの第2章「構造ベースドテスト」は非常に謎めいた構成で、2.2から2.6までがコードカバレッジの話なのに、2.7が突然「APIテスト」なのです。なんだかとてもバランスが悪い印象なのですが、とにかく進むしかありません。 あと「based」の訳が当初「…

#JaSST '18 TokyoのMicco氏のチュートリアルを復習し、少しデータで遊んでみる

GoogleのテストマネージャーであるJohn Micco氏の、Flakyなテストについてのチュートリアルの内容は、こちらに書き尽くされています。なので、あらためてその復習記事を書くことはないのだけれど、SQLの勉強も兼ねて、要点を絞って振り返っておきます。 niho…

JSTQB-TTAシラバスのお勉強 ─ 第1章「リスクベースドテスト」

JSTQB-TTAシラバスのお勉強 ─ 第1章「リスクベースドテスト」 ISTQBのAdvancedレベル「テクニカルテストアナリスト」のシラバス日本語訳が出ました。いつ試験が行われるかは微妙なところですが、シラバスの紹介をしてみます。 テクニカルテストアナリストと…

機械学習の分野でも注目される、メタモルフィックテスティングとは何か。

先日のJEITAのイベントで、メタモルフィックテスティング(Metamorphic Testing、MT)というものを知り、「誰かMetamorphic Testingの勉強会やりませんか?」とブログに書いたところ、ソフトウェアテスト・ヒストリアンの辰巳さんが資料をたくさん紹介してく…

「ソフトウェアエンジニアリング技術ワークショップ2017 ~人工知能ブームの中でのソフトウェアエンジニアリング~」に参加

2017年12月15日(金)に、JEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)の「ソフトウェアエンジニアリング技術ワークショップ2017」に参加してきました。プログラムなどはこちらをご覧ください。 テーマは「人工知能ブームの中でのソフトウェアエンジニアリング…

【翻訳】「アジャイルテスト」、わたしたちの定義

『実践アジャイルテスト』の著者である、Janet Gregory、Lisa Crispinの両氏による『Our Definition of “Agile Testing”』という記事を、許可をいただいて翻訳してみました。 agiletester.ca この本、勢いで買って店晒しにしておったのですが、最近やっと読…

JSTQB Advanced Level - Test Analystシラバスのわからないところ - その1 -

来たる2017年2月11日(土)、JSTQBの試験が催されます。わたしは、テストアナリストの第1回試験を受験するつもりです。前回のトライアルは受け忘れていました。 受験料が高いので一発合格したいのですが、もう3週間前となってしまったため、慌ててシラバスを読…

「IoTセキュリティのための動的テスト(ファジング)」 #IoTテストアドカレ(21)

IoT

はじめに この記事は、IoTのテストに関するネットの記事を読んでいく、「IoTテスト アドベントカレンダー」の21日目です。いったいいつから・・・アドベントカレンダーはその年のうちに終わると錯覚していた? 20日目はコチラ。 kzsuzuki.hatenablog.com プ…