ソフトウェアの品質を学びまくる2.0

ソフトウェアの品質、テストなどについて学んだことを記録するブログです。

『練習帳』の問題を解きながら、デシジョンテーブルと組み合わせテストの位置づけについて考える

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』の第4章「組合せテスト」*1を解き終えました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,真鍋 俊…

状態遷移テストの ignore と not happen について、astah*とともに整理してみる。

先日の記事で、状態遷移テストのカバレッジについて書きました。 www.kzsuzuki.com この記事のために利用させていただいている、モデリングツール「astah*」。このastah*で描く状態遷移表に用意されている、ignore と not happen という選択肢について、asta…

英単語の発音を様々なシチュエーションで聴いて学ぶ、Youglish

英語の勉強についての雑談です。 英単語の中には、どうも発音がしっくりこない!というものがありますよね。 ここ最近で思い当たるのは、rationale。rational だと「理性的な」「合理的な」という意味ですが、e が付くと「論理的根拠」「理由付け」みたいな…

状態遷移テストのカバレッジについて、astah*とともに整理してみる

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』のPart3「状態遷移テスト」の章で、カバレッジ基準の表現が2種類あることに気が付きました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 …

【翻訳】テストにおいて避けるべき、6つのペルソナ

Kristin Jackvonyさんのブログ「Think Like a Tester」に掲載されたポスト『Six Testing Personas to Avoid』を、許可を得て翻訳してみました。 thethinkingtester.blogspot.com 「ダメエンジニアの類型」みたいな記事って、バーナム効果的に「どれも自分に…

Checking vs Testing 論争への強烈な皮肉

Jason Arbonさんによるブログ記事「Checking vs Testing」は、「Checking vs Testing みたいな議論は、時間の浪費に過ぎない。この記事自体も含めて」という皮肉ですね。 medium.com なお、ほぼ同じタイトルの記事は、有名なコチラ。 www.developsense.com J…

「シナリオテスト」とは一体、何なのか - その4

シナリオテストについてのメモです。 シナリオテストについては識者がいろいろな議論していますが、それらとの整合性とかは考えず、今わたしが考えている、わたしの知っているドメインでの「シナリオテスト」の話です。 ただ、下書きを書いた後に、2012年の…

「探索的テスト3.0」における「探索」の位置づけなどの覚書

テストと探索的テスト James BackとMichael Boltonによる、「彼らの」探索的テストについて、簡単に振り返っておきます。これを読んでも、探索テキストがうまくなるわけではありません。 『Exploratory Testing 3.0』(探索的テスト3.0)という記事は、「探…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その5

せっかくファンクションネットを学んだので、「ハノイの塔」のモデルを作ってみることにします。 ハノイの塔とは ハノイの塔については、Wikiにアニメーションもあるのでそれを見ていただくのが早いと思いますが、「仕様」を引用します。 ja.wikipedia.org …

モデルベースドテストについて学んでみよう - その4

第3回では、MBTツール「MISTA」を使って、ブロックゲームのファンクションネットを完成させました。 www.kzsuzuki.com 第4回では、できあがったモデルでシミュレーションを行ったうえで、テストケースの自動生成をやってみましょう。やっとモデルベースドテ…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その3

前回は、MBTツール「MISTA」でブロックゲームのシンプルなモデルを描いてみて、シミュレーションで一手進めたところまでを見ました。 www.kzsuzuki.com トークンとイベントの関係とは 上の状態から、もう一度pickup(x)を選んで遷移させてみましょう。 2つの…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その2

モデルベースドテスト(Model-based Testing、MBT)について学ぶシリーズの第2回です。2018年アドベントカレンダーの2日目でもあります。 www.kzsuzuki.com 第1回を振り返ってMBTとさくっと説明すると、「要求・仕様に基づいてモデルを描き、そこからテスト…

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』のデシジョンテーブルもクリアしたよ。

『ソフトウェアテスト技法練習帳』のPart2「デシジョンテーブル」を一通り解き終えました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,…

JSTQBでいう「テストの目的」を、健康診断のアナロジーで考えてみる。

前回の記事では、ISTQBのシラバスに列挙された「テストの目的」の変化について書きました。 www.kzsuzuki.com が、そもそもこの項をきちんと熟読していませんでした。 この記事では「テストの目的」を、健康診断のアナロジーで考えてみたいと思います*1。 用…

I/JSTQBで述べられている「テストの目的」のちょっとした変化について

I/JSTQBのシラバスで述べられている「テストの目的」が、Version2018の3.0と3.1で微妙に変わっていることに気づきました。 まずシラバスへのリンクを貼っておきます。 jstqb.jp www.istqb.org このシラバスの1.1.1は「Typical Objectives of Testing」(テス…

テストの価値とか目的とか期待とかについての雑記

前回書いた記事について、まったく想定外の角度からのツッコミを受けました。 「はじめてのテスト」 って、なし→失敗じゃないの?— あきやま (@akiyama924) 2020年3月14日 「期待」という言葉が未定義だったことに加えて、「テストの目的とは何か」という基…

テストの成功と失敗どちらを期待するのかマトリクスを描いてみる

2月に「リグレッションテストと他のテストを分けるものは何?」という、哲学的な問いが現れていたので、その疑問には全然答えない記事を書いてみます。 リグレッションテストとその他のテストを分けるのってつまるところ実行回数なのかな?2回目以降のテスト…

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』を解きながら、自分の考え方も整理していく。

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』を、じわじわ解いています。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,真鍋 俊之,山岡 悠,吉田 直史…

パスワード要件で原因結果グラフを描いてみたけれど苦しい。

完全にローカルメモ。 dマガジンというサービスのパスワード要件に一瞬迷ったのですが、秋山さんから「原因結果グラフを描くのだ!」とのご神託を受けたので、トライしてみました。 原因結果グラフを描くのだ!ちょっと難しいけど。— あきやま (@akiyama924)…

ソフトウェアの品質特性についての参考資料

前回の記事で、「テストのアトミック性」というコンセプトについて書きました。 www.kzsuzuki.com ISO/IEC25010ではソフトウェアの品質特性、つまりソフトウェアの価値や良し悪しを測るための軸を提示してくれていますが、「ソフトウェアのテスト」の良し悪…

モノリシックなテストケースという概念を考えてみる

TEF道(Test Engineer's Forum 北海道)のメンバーと、「テストケースの実行効率と説明責任」というテーマでディスカッションしていた頃からつらつらと考えていたアイデアのメモです。朝一の殴り書きなので、雑はご容赦。議論のきっかけになると嬉しい。 な…

Test Procedure(テスト手順)とは何か

ソフトウェアテストの用語「テスト手順」についてのメモ。 Test Procedure の誤解招き可能性(ミスアンダスタンダビリティ)は Test Condition と同レベルなので、必ず意識を合わせてから会話すべきやつなんですよね… /テストケースとテスト手順|suhahide|…

DDP(欠陥検出率)とは何か。

秋山浩一さんがTwitterで、DDP(Defect Detection Percentage、欠陥検出率)の良さについて言及されていました。 会場からの質問、その3。質問:テストが上手く行ったかどうかについて、どうやって確認しますか?(開発が頑張ったからかもしれません)返事:…

「定義」の難しさについてのポエム

概念の「定義」って難しいなあという気持ちについての雑記。 きっかけは「testing」という言葉の定義について、ISO/IEC/IEEE 29119 の定義を確認したことです。 29119-2の terms and definitions の最後の単語が testing なのロックじゃない?そしてその定義…

インシデントの「発生頻度」という言葉について

この記事は、欠陥のトリアージについてのメモ書きポエムです*1。 ソフトウェアのテストや本番環境で検出されたインシデントには、さまざまな情報が付加されていきます。 インシデント管理システムなどへの最初の登録の際には、発生したソフトウェアのバージ…

2019年に読んで好きになった本

「今年の漢字」を個人的に選ぶとしたら、わたしはまっさきに「A」を選びます。そう、「インフルエンザA型」のAですね。 保育園恒例のクリスマスプレゼントとして次男がまずもらい、それでも治る頃にはギリギリ帰省の予定には間に合うという日程感と思ってい…

テストケースの期待結果と事後条件の違いについて考えてみる

Peing*1でのにしさんへの質問で一瞬、テスト関連用語について議論が起きたので、自分の考えを整理しておきます。 質問の内容は、「期待結果」と「事後条件」の違いについてでした。 peing.net これを見てのわたしのツイートは以下です。 期待結果と事後条件…

判定器の「よしあし」に関するメトリクスを確認しておく - その2

機械学習の分類性能の指標として、「AUROC」「AUR-ROC」という言葉もよく出てくるので、Excelでいじってみました。 AUROCとは、「受信者操作特性曲線の下の面積」という直訳になりますが、意味不明ですね。 では前回に続いて、陽性か陰性かを分類するプログ…

GAFAの席巻に関する、語り口の全く違う2冊の本

『GAFA×BATH - 米中メガテックの競争戦略』と、『the four - GAFA 四騎士が創り変えた世界』という本を読みました。 タイトルの通りテーマはともにGAFAなのですが、切り口と味わいがまったく違ってとても面白いので、読書感想文を書いておきます。 GAFA×BATH…

テスト管理ツール「PractiTest」を触りながら勝手にテスト管理を語る - その7

「その6」の続き、最終回です。 www.kzsuzuki.com 標準ダッシュボードとカスタマイズについて言及できればと考えていたのですが、「それっぽいダッシュボード」の作りこみに時間がかかりそうなので、やめておきます! 最終回は、偶然見つけたPractiTestのバ…