ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

欠陥

バグの原因と結果は1:1じゃない

miwaさんがJaSST東北から以下のツイートを送ってくれました。 バグの現象(見た目)だけで重篤度?を決めるのはホント危ないです。バグの原因とそこから想像する一番嫌なことで決まるので「軽微なバグだな」と思っても軽視しないようにって、いつも自分に言い聞…

ユーザビリティを考えるうえでヒントになりそうな『バグトリデザイン』

みなさん、こんにちは。 この記事は、「ソフトウェアテスト Advent Calendar 2022」 7日目の記事です。 qiita.com 「バグトリ」という言葉に惹かれて読んだ、『バグトリデザイン』という本を紹介します。 バグトリデザイン 事例で学ぶ「行為のデザイン」思考…

勝手版 #ソフトウェアバグの7原則 Ver.1.0をリリースしました。

ちょっと前の話、「ソフトウェアテストの7原則」のオマージュとして、「ソフトウェアバグの7原則」というのを思いつきました。 キッカケは冗談だったのですが、思いのほかいろんなアイデアをいただきまして、「ならちゃんとやろう!」として、「ソフトウェア…

JaSST nano vol.15で『殺虫剤のパラドックスの真実』というタイトルで発表しました #jasstnano

JaSST nanoで発表しました。 jasst-nano.connpass.com ソフトウェアテストを学んでいると必ず出会う「殺虫剤のパラドックス」、何がパラドックスなの?と思ってつぶやいていた時に、辰巳さんにコメントをいただいたのがキッカケです。 ISTQBの記述がBeizerの…

DDP(欠陥検出率)とは何か。

秋山浩一さんがTwitterで、DDP(Defect Detection Percentage、欠陥検出率)の良さについて言及されていました。 会場からの質問、その3。質問:テストが上手く行ったかどうかについて、どうやって確認しますか?(開発が頑張ったからかもしれません)返事:…

インシデントの「発生頻度」という言葉について

この記事は、欠陥のトリアージについてのメモ書きポエムです*1。 ソフトウェアのテストや本番環境で検出されたインシデントには、さまざまな情報が付加されていきます。 インシデント管理システムなどへの最初の登録の際には、発生したソフトウェアのバージ…

Ericssonの『ユニットテストカバレッジの神話』を読んでみる

今年の4月に『Mythical Unit Test Coverage』(ユニットテストカバレッジの神話)という論文が出ました。ソースコードの品質指標として言及されることの多いコードカバレッジについて、先行研究を整理したうえで、商用の大規模ソフトウェアにおける追加検証…

「長崎IT技術者会」発の『はじめてのバグ票システム』を読みました。

長崎IT技術者会が2016年9月25日に公開した、『はじめてのバグ票システム ~導入実践ガイド』(第1.0版)を読んでみました。 naite.swquality.jp 『はじめてのバグ票システム』とは? ソフトウェア開発においてインシデントを管理しなければならないのは当然…

ユーザビリティに関する「欠陥」の考え方

以前、海外のソフトウェアテスト系Webマガジンの紹介をしました。 www.kzsuzuki.com 少しずつ読んでいるのですが、ちょっと面白い記事があったので紹介します。前回のエントリーで、全訳することのツラさを思い知ったので、今回はサマリで。。 www.kzsuzuki.…

ソフトウェア改修時のデグレードについての大きな誤解

タイトルは釣りです。そして、タイトルを見て「デグレード? 何?」と感じた人は幸せかもしれません。 先に結論を言うと、「デグレード」という日本語は、「degrade」という英語と対応しないそうです! デグレードとリグレッション わたしがこれを知ったのは…

欠陥の「重要度」をどう定義するか。

テストにおいて摘出された欠陥を記録・管理するうえで、いつも考え込んでしまうのが、「重要度」という項目です。「A」「B」「C」、「高」「中」「低」、「Critical」「Major」「Minor」「Cosmetic」など、その区分にもいくつかありますが、そもそも重要度っ…

JSTQB-ALシラバスのお勉強 - 2.5

いろいろ書いてきますが、「明らかに間違ってるだろ」とか「それは違わなくない?」っていうご指摘があれば、ぜひくださいませ。わたしは修行中の身です。一人でしんみり学んでいると、読み合わせという活動の喜ばしさがよくわかります。 ・・・さあ、2.5は…

「誤り」と「障害」と「故障」

いわゆる「バグ」と、その周りの言葉は、定義が曖昧だったり使う人によったりして、誤解を招きやすいですよね。ちょっと整理してみました。 SQuBOKの定義 JIS X 0014:1999、SQuBOKでの定義は以下の通りです。 誤差・誤り(error) 計算、観測もしくは測定さ…