ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

テスト実装

テスト設計モデリングツール・GIHOZと、テストプロセスのつながり方について

Veriserveさんからリリースされた、テスト設計モデリングツール「GIHOZ」のおためしを、2回の記事で紹介しました。 www.kzsuzuki.com www.kzsuzuki.com 今回は、GIHOZへの期待と、テストプロセスのツールってこうなるのかなーという想像について書きます。 G…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その5

せっかくファンクションネットを学んだので、「ハノイの塔」のモデルを作ってみることにします。 ハノイの塔とは ハノイの塔については、Wikiにアニメーションもあるのでそれを見ていただくのが早いと思いますが、「仕様」を引用します。 ja.wikipedia.org …

モデルベースドテストについて学んでみよう - その4

第3回では、MBTツール「MISTA」を使って、ブロックゲームのファンクションネットを完成させました。 www.kzsuzuki.com 第4回では、できあがったモデルでシミュレーションを行ったうえで、テストケースの自動生成をやってみましょう。やっとモデルベースドテ…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その3

前回は、MBTツール「MISTA」でブロックゲームのシンプルなモデルを描いてみて、シミュレーションで一手進めたところまでを見ました。 www.kzsuzuki.com トークンとイベントの関係とは 上の状態から、もう一度pickup(x)を選んで遷移させてみましょう。 2つの…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その2

モデルベースドテスト(Model-based Testing、MBT)について学ぶシリーズの第2回です。2018年アドベントカレンダーの2日目でもあります。 www.kzsuzuki.com 第1回を振り返ってMBTとさくっと説明すると、「要求・仕様に基づいてモデルを描き、そこからテスト…

モノリシックなテストケースという概念を考えてみる

TEF道(Test Engineer's Forum 北海道)のメンバーと、「テストケースの実行効率と説明責任」というテーマでディスカッションしていた頃からつらつらと考えていたアイデアのメモです。朝一の殴り書きなので、雑はご容赦。議論のきっかけになると嬉しい。 な…

Test Procedure(テスト手順)とは何か

ソフトウェアテストの用語「テスト手順」についてのメモ。 Test Procedure の誤解招き可能性(ミスアンダスタンダビリティ)は Test Condition と同レベルなので、必ず意識を合わせてから会話すべきやつなんですよね… /テストケースとテスト手順|suhahide|…

テストケースの期待結果と事後条件の違いについて考えてみる

Peing*1でのにしさんへの質問で一瞬、テスト関連用語について議論が起きたので、自分の考えを整理しておきます。 質問の内容は、「期待結果」と「事後条件」の違いについてでした。 peing.net これを見てのわたしのツイートは以下です。 一方、須原さんは以…

『テスト管理を語る夕べ』での発表内容についての補足(とか言い訳) ー 後編

まーた間が空いてしまいましたが、後編では、当日の関連ツイート(togetter)に対し回答・補足していきたいと思います。 www.kzsuzuki.com togetter.com 資料はコチラです。 20181102_テスト管理を語る夕べ from Kazuhiro Suzuki www.slideshare.net そもそ…

『テスト管理を語る夕べ』での発表内容についての補足(とか言い訳) ー 前編

『テスト管理を語る夕べ』というイベントで、お話をさせていただきました。 主催のみっきーさん、インフラ整えてくださってしんすくさんとなそさん、twitter実況してくれた書記のぱいんさんとブロッコリーさん、←どんなメンツなんだ? そしてこんなマニアッ…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その1

この記事は、「モデルベースドテストについて学んでみよう」2018年アドベントカレンダー、1日目の記事です。 こんな構成で、クリスマスまでに8夜分くらい書く予定です。 例によって、ISTQBシラバスを読みながら、自分の理解をまとめる。 MBTを実現するための…

TABOK粗読による自動化の座学 - カテゴリー12「自動テストのレポートと分析」

さあ、ついに最後のカテゴリーまでやってきました。感無量ですね。 カテゴリー12は「自動テストのレポートと分析」です。 自動テスト開発のメトリクス テストのレポートといえば、テストの結果レポートとお思いでしょう。甘い!この節では、自動テストがどの…

TABOK粗読による自動化の座学 - カテゴリー11「エラー処理」

カテゴリー11のテーマは「エラー処理」。 カテゴリー7でくどいほど言われましたが、テストが途中でコケることは、多くの品質属性においてダメとされます。バグを見つけて直しておくのが、カテゴリー10。それでも想定外の動きが現れたときに、自動テストを立…

TABOK粗読による自動化の座学 - カテゴリー10「デバッグの技術」

カテゴリー10は、「デバッグの技術」です。 www.kzsuzuki.com ここでいうデバッグはもちろん、テストスクリプトのデバッグ。 自動テストで避けるべきは、テストの対象であるアプリは悪くないのに間違って欠陥と判定してしまう擬陽性と、アプリが悪いのに気づ…

TABOK粗読による自動化の座学 - カテゴリー9「自動化の対象」

スキルカテゴリー9は「Automation Objects」。画面上の部品を、テストスクリプトにどう認識させるかについての話です。この部品のことを「オブジェクト」と呼んでいます。 オブジェクトの特定 画面上のオブジェクトを特定する方法。一番クラシックなのは、「…

TABOK粗読による自動化の座学 - カテゴリー8「プログラミングのコンセプト」

カテゴリー8以降は、Segment3「Microscopic Process Skills」に入ります。より実装面に近い話です。 www.kzsuzuki.com カテゴリー1にあったように、比率的には、セグ1:セグ2:セグ3 = 1:6:3 くらいでしょうか。だいぶ後半に入ってきました。 で、カテゴリー8…

JSTQB-ALのお勉強(2周目) ─ 2.5~2.7

今日は、例題です。うーん、まだ2章か。先は長い。。。 1周目のエントリはコチラにあります。 www.kzsuzuki.com www.kzsuzuki.com 参考にならない例題 「2.4.2 テストケースの生成」から テストケースの生成について述べた以下の文章のうち、正しいものの組…

JSTQB-ALシラバスのお勉強 - 2.5

いろいろ書いてきますが、「明らかに間違ってるだろ」とか「それは違わなくない?」っていうご指摘があれば、ぜひくださいませ。わたしは修行中の身です。一人でしんみり学んでいると、読み合わせという活動の喜ばしさがよくわかります。 ・・・さあ、2.5は…

JSTQB-ALシラバスのお勉強 - 2.4

「2.4 テスト分析と設計」では、テスト条件の特定と、テストケースの作成について解説しています*1。 わたしのように忘れている方のために書いておくと、テスト条件(test condition)は、 コンポーネントやシステムのアイテムやイベントで、テストケースに…