ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

【本】ライフハック・・・ですか・・・?いや・・・別に「暗算」でいいと思うんですよ・・・。

 算数時代における子供らって、「早く答えを出したヤツがえらい」ってところがある。そのせいでわたくし、毎回通信簿に「答えは早いがケアレスミスが多い」と書かれたわけですが、そのちょっとした優越感が、「算数好き!」という気持ちにつながると思うのだ。
 そこでこの『暗算の達人』。今わたしの中で、いつか子供に読ませたい本ランク1位です!
暗算の達人 驚異の高速暗算テクニック

暗算の達人 驚異の高速暗算テクニック

  • 作者: アーサー・ベンジャミン,マイケル・シェルマー,岩谷宏
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: 単行本
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  本書では、読んで1秒後には使える簡単なものから、「そんな暗算は一生しないわ・・・」という複雑なものまで多くのテクニックを紹介しているだけでなく、「そのやり方でなぜ解けるのか」という丁寧な説明と、さらには有り余るほどの例題を用意している。

 本書は、買うべき。買って、何度も繰り返せば、間違いなく暗算は得意になるだろう。
 では、すぐに使えるお気に入りを、何点か。

11との掛け算

 かけられる数の両側の数字の間に、となり合う数字の和を配置する。これじゃわかりづらいけど、「ab」という数(a*10+bの意)なら、aとbの間にa+bをおいた、a*100+(a+b)*10+bとなる。
 マジで一瞬です。仕掛けは、筆算をしてみれば一目瞭然。
  • 32×11であれば、「3」と「2」の間に、3と2の和である「5」をはさんで、352。
  • 和が桁上がりしてしまうなら、それを10の位の方に足しこめばよい。77×11であれば、「7」と「7」の間に「4」をはさみつつ、100の位の7には繰り上がりの1を足して、847。
  • 3桁でもOK。314×11なら、「3」と「4」(3+1)と「5」(1+4)と「4」をくっつけて、3453。

10の位が同じで、1の位の和が10の、2桁の数のペアの掛け算

 10の位の数字と、10の位に1を足した数の席に、「25」をくっつける。
  • 35×35なら、3と、(3+1)をかけた12に「25」をくっつけて、1225。
  • 87×83なら、72(8×9)と「21」をくっつけて、7221。

11で割り切れるかどうかの検査

 数の各桁を交互に足し引きして、結果が11の倍数かを見ればよい。これも代数的に簡単に説明できますね。
  • 73598は、7-3+9-5+8=16。11の倍数ではない。
  • 8428 8-4+9-2=11。11の倍数である。

2桁の数の2乗

 「その数に近い、キリのよい数」を考える。87×87なら、87に3を足した90。もう一方の87は、同じく3を引いて、84にする。
 この90と84の積7560に、足し引きした3の2乗である9を足す。答えは7569。
  を考えると、まさにそのまま。
 ・・・Google Chart Toolsを使ってみたいばかりに、こんなエントリを書いてしまった午前2時。よく見たら数式は文字色が黒だし、違和感だらけだ・・・。