ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

ISO/IEC 25010:2023 と ISO/IEC 25019:2023 の日本語勝手対訳

ISO/IEC 25010 は、ソフトウェアの品質モデルに関する規格です。SQuARE(Systems and software Quality Requirements and Evaluation)とも呼ばれています。
旧版の ISO/IEC 25010:2011 は、JIS X 25010:2013 として日本語化されているのですが、最新版である

の2つはJIS化されておらず、定訳がありません。そこで、「こんな感じかなー」という対訳(解説ではないです)を、井芹さんと一緒に作りました。
コメントを開いていますので、何かあればお気軽にどうぞ。(あんまりこまめにみないと思いますが‥)

docs.google.com

ついでに、AIシステムの品質特性の方も(一部)作ってあります。何かのご参考になれば。

雑感

井芹さんからいただいたコメントを見てあらためて思ったのですが、品質特性の定義は「degree of …」、つまり「●●の度合い」とされているものが多いです。なので、たとえば User Engagement という副特性は「ユーザエンゲージメント」そのものではなく「ユーザエンゲージメントを実現している度合い」を指すことになります。

対応する日本語としては、「●●性」「●●度」「●●さ」などがあり、既存の対訳を考えるとやはり「●●性」を選ぶざるを得ません。
正直、「フェールセーフ性」というのはスッキリとして日本語ではないのですが、これは致し方ないところかなと思います‥。

参考