ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

JSTQB Advancedの受験(序)を終えて・・・。

※本エントリは、公開当初の内容が不適切だったため、大きく修正しております。(2010/10/13)
 JSTQB Advanced(TM:テストマネジャー)のトライアル試験が終了しました。
 twitterでも発言した通り、一体どんな問題が出るか予想もつきませんでしたが、実際受けてみると、「なるほど、Advanced。なるほど、テストマネジャー!」と唸る内容。運営委員会の問題作成能力に、敬意を表したい。

出題の傾向

 Foundationが、テストに関する基本的な事項・用語・技法について習得することが重要だったのに対し、Advanced(TM)では、プロジェクトやテスト活動における様々な局面において、マネジャーとして適切な判断ができることが求められます。
 シラバスで、心構え的な記述が多くなるのもわかります。また、受験要件として実務資格を求めている理由も、納得です。

出題の形式

 まず問題文のスタイルとして、「最も適切なものを選べ」が中心。たまに「不適切なものを」選ばせる場合には、問題文に傍点が付けられています。バカバカしいヒッカケはありません。
 解答の形式としては、「単語・知識の記憶だけで回答できる」か「マネジャーとしての判断が求められる」かという軸と、「1問1答」か「多肢選択」かという軸があります。当然一番難しいのは、「マネジャーとしての判断力が求められる多肢選択」です。
 ここでいう多肢選択とは、「次のA~Fのうち、適切なものの組合わせを選べ」というもの。
 イメージとしては、以下のような。
次の(A)~(F)から、適切なものの組み合わせを(a)~(d)から選べ。
(A)~~~である。
(B)~~~である。
(C)~~~である。
(D)~~~である。
(E)~~~である。
(F)~~~である。
 
【選択肢】
(a)A・C・D・Eは適切で、B・Fは不適切である。
(b)A・B・D・E・Fは適切で、Cは不適切である。
(c)B・C・E・Fは適切で、A・Dは不適切である。
(d)A・D・E・Fは適切で、B・Cは不適切である。
 「明らかにこれは違うだろう」という選択肢もありますが、「これは・・適切な気もするが・・・微妙」としか判断できないものも多い。
 まずは選択肢を読まずに(A)~(F)の適否を判断し、その組み合わせが選択肢にあればステキですが、わたしの場合にはなかなかそうも行かず。考えた組み合わせが回答の選択肢にはない・・・ということが連発しました。

こんな風に解いてみた

 文章だとわかりづらいので、すぐに表にしましょう。すると、意外なことがわかりました。
選択肢 A B C D E F
a    
b  
c    
d    
 Eに全部チェック付いてるじゃん・・・。
 ということで、そもそもEは検討の必要すらない。こんな選択肢が、3問ほどあったかと思います。
 それは極端としても、表を作ることで、選択肢の検討ポイントが明らかになります。ここでたとえばBは明らかに不適切ということであれば、選択肢(b)と(c)が消えます。すると、表はこうなる。
選択肢 A B C D E F
a    
d    
 この時点で、A・Dも、適否の判断をする必要がなくなり、残ったCとF、どちらが適切かという検討に絞り込めるのです。
 ・・・まあ、テストマネジャーとして資質とはまったく関係のない、セコイ話です。
 そもそもこういったアドバイス的な話は、受かった人のみに書く資格がある!と今さらながら自覚した次第です。