ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

JSTQB-ALのお勉強(2周目) ─ 6.1~6.5

 第6章はレビュー。ページ数にして5ページですが、Foundationでの知識が前提なので、レビューの区分くらいは復習しておいた方がいいでしょう。自分に言ってます。過去のエントリはコチラです。

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非模擬問題

 Foundationの復習も兼ねて、3問ほど、作ってみました。

公式のインスペクションについて述べた以下の文章のうち、正しいものの組み合わせはどれか。選択肢(A)~(D)から選べ。
(A)2, 4
(B)1, 4
(C)1, 2, 3
(D)1, 2, 3, 4
  1. 開始基準の1つとして、ドキュメント作成者が、対象のドキュメントの品質に自信をもっていることが挙げられる。
  2. 開始の前に、対象のドキュメントをモデレータなどがサンプリングでチェックし、一定の品質に達していることを確認しておくべきである。
  3. 参加者は、レビューミーティングに先立って、対象ドキュメントを個々でチェックしておく必要がある。
  4. レビューミーティングにおいて挙がった指摘への対処内容が議論を要する場合は、その場で解決することが望ましい。

 答えは(C)です。
 4.について、レビューミーティングと、個々の対応のディスカッションは、分けて行うべし、とされています。2つは、参加すべきメンバーも異なります。

 次の問題。

レビューについて述べた以下の文章のうち、正しいものはどれか。選択肢(A)~(D)から選べ。
(A)1
(B)2
(C)3
(D)正しいものはない
  1. ウォークスルーの目的の1つは、ドキュメント作成の過程の思考プロセスを共有することにあるため、そのソフトウェアについて熟知しているメンバーを集めるとよい。
  2. テクニカルレビューは、技術的な知識の薄いメンバーを参加者に加えることで、知識を広めることを目的の1つとする。
  3. インスペクションのレビューミーティングのモデレータは、ドキュメント参加者が兼任すべきではない。

 答えは(C)です。
 ・・・学生の頃、「選択肢に迷ったらC!」と聞いた覚えがありますが、自分で問題作っていても、確かにCに偏るな。何故?
 1.について、ウォークスルーでは色々な立場のメンバーに内容を説明し、様々な角度から意見をもらうことが重要です。2.のテクニカルレビューこそ、専門家に徹底的にレビューしてもらうことになります。

 最後です。

レビューについて述べた以下の文章のうち、正しいものはどれか。選択肢(A)~(D)から選べ。
(A)1, 2, 3
(B)1, 2, 4
(C)3, 4
(D)すべて正しい
  1. マネジメントレビューはプロジェクトの責任者が主催し、テストマネジャーはテスト進捗などの報告を求められる。
  2. 監査は、プロセスや標準への準拠が適正であるかを評価するものであり、技術的な欠陥の検出を目的としていない。
  3. 契約レビューは通常、安全性を最重要視するシステムに対するマネジメントレビューとなる。
  4. テストに対する基本的なアプローチは、基本設計レビューではなく詳細設計レビューで議論される。

 答えは(A)です。
 1、2、3はシラバスそのまんま。ですが、3がいまいちわからない・・・。安全性と契約に、直接どんな関係があるのか不明なのですが、書いてある通りに受け止めました。
 4.について、アプローチは基本設計で、より具体的なテストケース・テスト手順は詳細設計レビューで行います。実際には、上流の設計レビューにおいて、テストについてしっかり議論したことが、個人的にはあまりないのですが。今後は考えながらやってみましょう。