ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

JSTQB-ALのお勉強(2周目) ─ 1.3~1.5

 本記事は、例題から入りますね。

参考にならない例題

 システムオブシステムズについて、シラバスの記述から問題を抽出してみました。

システムオブシステムズに関する以下の文章のうち、正しいものの組み合わせを選択肢(A)~(E)から選べ。
(A)1, 2
(B)1, 3, 4
(C)2, 4
(D)2, 3, 4
(E)3

  1. システムオブシステムズは、それを構成するそれぞれのシステムが協調して動作するため、不具合を互いに補完することになり、全体としての信頼性が高まるメリットがある。
  2. 巨大なシステムでなくとも、1つのシステムが複数のサブシステムに分解され、それぞれが別の組織、別の規則、別のプロセスで開発されている場合は、システムオブシステムズと捉えるべきである。
  3. システムオブシステムズの回帰テストでは、それを構成するそれぞれのシステムの回帰テストのテストケースをすべて行う。
  4. システムオブシステムズは普通、共通するマネジメント構造を持たない。

 答えは(C)です。
 (1)は逆で、信頼性の低い1つのシステムが、全体の足をひっぱります。(3)は、各サブシステムの単純な合算ではなく、システムオブシステムズ全体を1つのシステムと見なした回帰テストが必要です。

 次はメトリクスについて。「メトリクス疲れ」にならないような、バランスのいい数字管理が大事ですよね。メトリクスを嫌う人の気持ちもわかりますが、状態や品質を把握するために、何らかの手掛かりがほしいってのは人情ですよね。

メトリクスに関する以下の文章のうち、正しいものの組み合わせを選択肢(A)~(E)から選べ。
(A)1
(B)1, 2
(C)2, 3
(D)1, 3
(E)すべて誤っている

  1. メトリクスは、値のベースラインを決めるだけでなく、測定対象の明確な定義を、すべてのステークホルダーとの間で合意しておく必要がある。
  2. 測定したメトリクスは、最終的には人間によって解釈されるので、収集・算出の過程も自動化すべきではない。
  3. メトリクスで重要なのは最終時点での値であり、途中時点での値を蓄積する意義は薄い。

 答えは(E)です。
 (1)の「すべて」は、実際無理でしょう。たとえばテストマネジャーは、プロジェクトマネジャーや顧客と合意するでしょうが、部下のテストエンジニア1人1人と合意するとは考えづらい。(2)は、自動化すべき。(3)は、トレンドが重要になるメトリクス、たとえば予算の消費具合やテストの進捗率では、各時点でのスナップショットが重要になります。

 本日はここまで。寝ないと。。。まだ週の前半なんだぜ・・・。