JaSST’12 Tokyoで発行が宣言されていた、テスト支援ツールの「小冊子」が、満を持して公開されました!
お待たせしました。ASTERテストツールWGでは、1月のJaSST12で約束したとおり冊子を作って公開しました「テストツールまるわかりガイド(入門編)」aster.or.jp/business/testt…
— Tsuyoshi Yumotoさん (@yumotsuyo) 7月 2, 2012
すでに「小冊子」の域をはるかに超え、178ページの大部・『テストツールまるわかりガイド』となっています。目次は以下。
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ずざっと第4章くらいまで読んでみました。
これ、テストに関係している人なら誰でも読んで損はないです!
これ、テストに関係している人なら誰でも読んで損はないです!
第1章と第2章
まず第1章でツールの必要性を概略したうえで、第2章に、JaSSTでも行った「健康診断」があります。この診断に回答することで、自分たちの組織/プロジェクトのツールの活用度合いがよくわかります。
ツールを利用しない理由には、「コストが高い」「使い方がわからない」だけでなく、「そもそも、知らん」というのがあるのですから、自分が何を知らないのかを自覚するのことは初めの一歩になります。
ツールを利用しない理由には、「コストが高い」「使い方がわからない」だけでなく、「そもそも、知らん」というのがあるのですから、自分が何を知らないのかを自覚するのことは初めの一歩になります。
ちなみに、ぼくがもっとも好きな設問は以下です。
テスト進捗やテスト結果のメトリクスはすぐに見られる? A: もちろん、すぐに見られます!! B: 表計算ソフトが得意な社員のマクロ作成まで待ってください! C: メトリクスってなんですか? |
第3章
「本書の狙いと対象読者」には以下のような記述があります。
対象読者は、ソフトウェア開発の現場で実際にテストツールを使うことになる技術者の方々を想定しています。現場経験が1年~2年目の技術者の方でも読み進められるようにしています。 |
この言の通り、第3章でテストのプロセスを丁寧に解き明かしたうえで、第4章ではそれぞれのプロセスにおいて有用なツールのカテゴリを示すという形をとっています。JSTQBなどでテストを勉強したことがあれば、なお読み進めやすいでしょう。知識も整理されます。
第4章
第4章は、第3章で「このプロセスには、こんなカテゴリのツールがあるよ」と頭出ししたものを詳細に説明しています。第5・6章は未読なのですが、個人的にはこの第4章こそが真骨頂だろう!と思っています。この第3章と第4章を合わせて読むだけでも、テストの各プロセスと、そこで使用できるツールはどういうものかということを俯瞰的に勉強することができます。
感想(途中までだけど)
ツール万能主義でなく、失敗しがちな事例である「ツール使用上の注意」に経験に裏打ちされた言葉を費やしていること。第4章までほぼ完全なvendor-independentであること。
とても、無償のガイドとは思えない品質です。このような活動を全力で行う執筆者の方々にはただただ、頭が下がります。
とても、無償のガイドとは思えない品質です。このような活動を全力で行う執筆者の方々にはただただ、頭が下がります。
第5・6章も読み進めて、組織の中でも勉強会をやっていこうと思います。執筆者のみなさん、どうもありがとうございます!