予告通り、『続 定量的品質予測のススメ ~定量的品質管理実践ガイド~』の紹介をします。あまりに長いので以下、「ススメガイド」と呼ぶことにしましょう。
- 作者: 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)ソフトウェア・エンジニアリング・センター(SEC)
- 出版社/メーカー: 佐伯印刷
- 発売日: 2011/03/15
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログを見る
4/28までパブリック・コメントを受け付けていたこのススメガイドですが、コメントは締め切られ、PDFもダウンロードできなくなっています。コメント反映版は秋口に、書籍として(?)発刊されるようなので、ダウンロードしそこねたみなさんは、お金を払って購入するといい。
さて、ススメガイドは以下のように、大きく2つに分かれています。秀逸なのは、第一編!単に第二編が未読なだけですが。
第一編 定量的品質管理に一歩踏み出すためのアドバイス
|
第一編の良さとは、理論的な話はさておき、人的な問題まで含めた泥臭い悩みに、しっかりと答えてくれるところ。この心強さ。品質管理というのは組織の文化に依存する部分も多く、すぐに壁にぶち当たってしまいますが、みんな歩いてきた道であることがわかり、燃えます。
たとえば以下は、わたしが今も悩んでいる課題。
1.2.5 テスト項目の密度により数的な妥当性を検証しているのですが、何をもってテスト項目を1つと数えるのか基準が上手く決められず悩んでいます。 |
確かにその通り!
たとえば、ものすごく単純な例として
たとえば、ものすごく単純な例として
画面Aのテキストボックスに「ABC」と入力し、「submit」ボタンを押下し、以下を確認する。
|
なんて入出力があるとしたら、この確認は何項目と数えるべきか!と。(んー、1項目かな・・・みなさんいかがですか?)
ススメガイドでは、基準を設けること、またその具体例を示すことで理解しやすくすることを勧めています。
【事例】 A社では、品質管理ガイドの中で、以下のような階層を例示して、「下記の4を1テスト項目とする」というように説明しています。
これにさらに具体的なテスト項目例があると、さらにわかりやすくなるのではないでしょうか。
|
このように、「確かにそうだよね!」と思う悩みと回答が満載なので、ダウンロードしそこねたみなさんは、お金を払って購入するといい(再)。