ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

中級ソフトウェア品質技術者試験を受験しました。

 「ソフトウェア品質技術者試験」(JCSQE)という、マニアック目な試験の中級を受験しました。
 JSTQBテスト技術者資格のAdvancedのトライアル試験が2010年8月に開催されましたが、JCSQEの中級も今回が第1回でした。今回は、その感想をお話します。

試験の雰囲気

 なかなか母集団が小さいため、受験者は数十人でしょうか。少し寂しい。JSTQB認定のように、もう少しメジャーになると嬉しいですね。
 机には用紙が5枚もおいてあります。
 受験票控え、回答用紙1(マークシート用)、回答用紙2(記述用)、回答用紙2用の下書き用紙、アンケート。記述式は字数制限があるので、下書きしてからどうぞってことですね。後半時間がなくて、下書きせずに直接回答を書いて、その後全部消したりしていました。隣だった方、ごめんなさい。

問題の性質

 まず試験の感想から言うと、「勉強した人は受かる」というところ。
 当たり前といえば当たり前なのですが、たとえばJSTQB Advancedは、「勉強しなかった人は受からない」とは言えても、「勉強した人は受かる」とは言いづらく、経験に基づく判断力が求められる側面が強い内容でした。

www.kzsuzuki.com  それも、PMPのように「暗記できる判断」ではありません。

www.kzsuzuki.com 一方JCSQEは、SQuBOKガイドをよく読み込むことが必須です。

ソフトウェア品質知識体系ガイド -SQuBOK Guide-(第2版)

ソフトウェア品質知識体系ガイド -SQuBOK Guide-(第2版)

 

  逆によく読んでおけば、選択式でつまづくことはないでしょう。twitterで、同様に中級を受験された(と思われる)@1million_cat さんのtweetには、「なるほど」と思わされました。

※ちなみにこれは、「わたしはつまづかなかった」といっているわけではなく、「ああ、つまづかなかったろうに、もしよく読んでおいたなら!」という、仮定法過去の話です。

 JSTQB Advancedの問題が、取り組みながらもワクワクするものだったのに対し、JCSQEは堅実な、情報処理技術者試験の午前と、午後I(の一部)を合わせたような印象です。まあ、ワクワクする試験の方が例外的なんですが。
 

問題の内容

 初級は選択式でしたが、中級は穴埋め式と記述式があります。
 穴埋め式のレベルは、選択式と同様。しっかり覚えてそれを書くというところです。トリッキーな問題は一切出ませんでした。
 記述式はいささか、品質技術者としての判断が求められる内容です。模擬問題(※PDF)が公開されていますが、問題3のように「暗記ではないが知識があれば解ける」ものと、問題4のように、「知識だけじゃなく経験がないと、すらっと回答が出てこない」というものに分かれます。

で、わたしは。

 えらそうに書いていますが、今よく思い出してみると、記述式で正解とまったく逆のことを書いたようです。試験勉強とは関係ないところで調べていた話が運良く出題されたので、意気揚々と回答を書き殴ったのですが・・・。
 本当に泣きたい。和了れなかったのに、自分の手を開けて説明したがる雀士の気持ちがよくわかります。今年初級に受かった方が、来年一緒に受験しましょう。。。
 とにかく、今年設定した試験が全部終わったので、年末までゆっくり過ごします!試験よさらば。