James Bachさんのブログに、「Seven Kinds of Testers」(テスターの7類型)というポストがありました。
Bachさん自身がおっしゃるように、厳密に分類するというものではありませんし、分類の切り口も性格だったりロールだったりとゴチャゴチャにも見えるのですが、面白いので紹介します。
なお以下では、「tester」はそのまま「テスター」としています。以前は「テスター」という単語にあまりいい印象を持っていなかったのですが、英語だと普通に使われている言葉ですし、どうでもよくなってきた。
(1)管理者的テスター(Administrative Tester)
「管理屋さん」みたいな皮肉ではなく、「物事を進めていく」ことが好きな人。チェックリストに「レ」を入れるときに嬉しくなっちゃう人ですかね。
打ち合わせしたり、リソースを確保したり・・・といったことを好むとされているので、テストマネジャーというロールに近いでしょうか。
(2)技術的テスター(Technical Tester)
ツールを作ったり使ったりするのが好きで、開発者寄りの言葉で語るのを好む人。GoogleやMicrosoftが求めているのがこの種のテスターだとしています。この本、早く読まないと・・・。
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(3)分析的テスター(Analytical Tester)
テストを考えるとき、モデル・表・マトリクスを作り始めちゃう人。組み合わせテスト好き。数学好きも多い。
ぼく自身は、この傾向が強い気がする。だから、Excelが好きなんですよね!!
(4)社会的テスター(Social Tester)
チームで仕事をすることを好む人。
これは(1)~(3)とはだいぶ違う話だと思いますが・・・。
(5)感情移入型テスター
ユーザの立場でのテストを行おうとする人。必ずしも(2)のような技術的な素養を備えていない。
(6)ユーザーエキスパート
単なる有象無象ユーザーではなく、確固たるドメイン知識をもっている「ドメインエキスパート」のこと。(5)と違ってテスターそのものではないけれども、ソフトウェアテストにとって重要な存在です。
(7)開発者
特にユニットテストに関わり、設計によってプロダクトのテスタビリティを作りこむ人。
後半、ちょっと失速してますよね・・・?
とはいえ、ユニットテストは(7)な人、統合テストは(2)と(3)、・・・みたいな話ができそうにも思えます。(4)のチームプレイできない人は、その時点できついと思うが・・・。
各類型の「注意点」もそれぞれ紹介されており、これも面白いです。また、コメント欄でも別の類型を提示している読者がいたりします。
興味を持った方は、ご一読を。