"Tables" by Jurgen Leckie is licensed under CC BY-ND 2.0
わたしは今でもExcel大好きおじさんなのですが、「何度やっても忘れてしまう操作」というのがあるわけで。
特にピボットテーブルで起こり勝ちで、そのたびにググるのも面倒なので、ここにメモしておきます。
ピボットテーブルでハマる①データにないフィールド値の消失
なんでもいいのですが、テストで出たバグのどっかからエクスポートしてきて、Excelでちょいちょい集計をしたいとしましょう。
フィールドには「連番」「発生日」「機能」「重要度」があるとします。
こんな感じ。
これを、機能×重要度のピボットテーブルにしてみましょう。
3つの機能、5つの重要度があるので、15個のデータセルが出てきます。
ここで、機能Aを非表示にしてみましょう。すると・・・?
このように、重要度「Pessimal」と「Show-Stopper」が表示されなくなってしまいます!
機能Bと機能Cにはこの重要度をもつデータがないので、自動的に非表示になるのですね。
なお機能C×重要度Endsvilleのデータもないのですが、機能B×重要度Endsvilleのデータはあるので、ピボットテーブル上では前者はゼロ件(空白)として表現されています。
重要度のカテゴリーは、機能をフィルタしてもしなくても、一定にしておきたいですよね。
これを解決しましょう。
まず該当するフィールドを右クリック。
今回の場合は「重要度」の列の上です。集計値の入ったセル上での右クリックではダメです。
フィールドの設定
画面の、データのないアイテムを表示する
チェックボックスをチェック。
無事、表示されました。
ピボットテーブルでハマる②なぜか残っているフィールド値
①のデータのないアイテムを表示する
でよく出くわすのですが、「データセット上にないフィールド値」が亡霊のように現れることがあります。
こんな感じ。
「亡霊」という重要度をもつデータは1つもないのに、現れてしまいます。
これは、「過去のデータにはあった重要度」なんですよね。ピボットテーブルはこれを覚えているようです。「テーブル上にデータがなくなっても、カテゴリとしては残しておきたい」といった需要に応えるものと思いますが、基本的には「ゴミ」であることが多い。
以下の手順で消しましょう。
ピボットテーブル オプション
画面のデータ ソースから削除されたアイテムの保持
-1 フィールドに保持するアイテム数
で「なし」を選択し、ピボットテーブルを更新する。
消えました。
ピボットテーブルでハマる③日付なのに日付軸っぽくないピボットグラフ
次に、元のデータセットを日付と機能のピボットテーブルにしてみます。
これを横軸日付のピボットグラフにして、バグ発生のトレンドを見てみましょう!
・・・え? いや、まあそうだけど。確かに10/6のデータはないからゼロ件なんだけど、もっとこう、日付らしく並ばない? 10/4~10/5の間隔と、10/5~10/9の間隔って、違わない?
なおこれは、グラフの設定で横軸を「日付軸」にしても改善されません。
ここで①の手順データのないアイテムを表示する
を行います。すると、ヤバいことが起こる。
存在する日付すべての行が現れてしまう。
もちろん、超過去と超未来は丸めてくれているけれど・・・。
もう少し何とかしてあげしょう。
発生日フィールドを右クリックし、グループ化
。
各フィールドで、いらない部分をフィルタしていきましょう。
今回は10月と11月だけを見ればよさそうなので、「月」で絞る。
いい感じのピボットテーブルになって・・・
グラフも、バグゼロの日がちゃんと表示され、傾向がわかるようになった!
おわりに
完全に自分用のエントリーでした。
3つ目のは特に、VLOOKUP
関数使えば?という異論はあるでしょうけど、わたしはピボットテーブル派なんですよ!