はじめに
この記事は、IoTのテストに関するネットの記事を読んでいく、「IoTテスト アドベントカレンダー」の9日目です。8日目はコチラ。
プロファイル
- タイトル: 『Getting Smarter at IoT Testing: National Instruments』
- 著者: Eric Starkloff
- 参照サイト: RT Insights.com
ポイント
急速に広がるIoTとそのデバイスにおいて、鍵となる安全性・信頼性を守るのはテストエンジニアである。デバイスの進化と物量に追随して、費用対効果の高いテストを行うには、従来の自動テストでは不十分。
スマートなIoTデバイスのために、自動化されたスマートなテスト環境*1が必要。
プラットフォームベースアプローチ(platform-based approach)は、構成要素同士が相互接続性を持つ柔軟なハードウェアアーキテクチャから成る単一のテスト環境上に、多数のアプリケーションの配置するもの。テスト環境のハードウェア・ソフトウェアではなく、テスト対象であるアプリケーション自体のイノベーションにフォーカスできるようにする。
デバイスの多くの問題は、ソフトウェアの問題に置き換えることができる。
- 飛行機内での電子機器の操作は、「機内モード」の実装により許容された。
- Teslaは、自社の自動車にハードウェア的な問題があった際、無線でソフトウェアアップデートすることで対応した。
同じようにテスト環境も、その時点の課題だけでなく将来の要求にも適応できるように、ソフトウェアデファインドでインテリジェントなものにする必要がある。
所感
元記事も短いものですが、要約したらものすごく短くなってしまいました。
これまでの資料では、自動テストについての言及は意外なほど少なかった。この資料では、テスト実行の自動化はもとより、テスト環境の自動化とスマートさ・柔軟さが重要だとしています。次々と出てくるアプリケーションごとに、そのアプリケーションにしか使えないテスト環境を準備するのは現実的でない。ソフトウェアデファインドで柔軟に構成変更のできるテストベッドを持つことが必要だということですね。
この資料の中で言及されたTeslaのワイヤレスアップデートについては、以下などが参考になります。
10日目はコチラです。(12月10日の0時に公開されます)
*1:Test Eqiopment