本書『業界のセオリー』は、「ビジネス界に脈々と伝わる先人の知恵」という副題が語るように、「ある業界で生き残ってきたセオリーは、別の業界でも通用するはず」という発想のもと、様々な業界の「セオリー」とその意味、応用を集めたもの。
たとえば、プリンター業界から。
プリンターはインクで儲けろ |
これは、「本体自体は高くないが、繰り返し買わなくてはならない消耗品の単価を高くして、最終的にペイする」というもので、「ジレットモデル」というそうです。確かにこれは、セオリーっぽいですね。
こんなセオリー集ができれば素晴らしいと思います。が、本書は残念ながらそこに至らず。セオリーのはずがいつの間にか、業界の雑学・トリビア集の類に陥っている感が・・・。
たとえば、タクシー業界。
実車とすれ違う道は、吉 |
実車とは客を乗せているタクシーのことですが、向こうから来た車が実車なら、その先には客がいる可能性が高いから、吉。
へぇ~へぇ~へぇ~
へぇ~へぇ~へぇ~
もちろん、ここから何か新しい発想を導ける人もいるでしょうが・・・
それでは最後に、我らがソフトウェア業界からのセオリーを1つ。
無事故を望むなら、神にもすがれ |
へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~へぇ~!
・・・そんなセオリーしかないのか、ソフトウェア業界は。
・・・そんなセオリーしかないのか、ソフトウェア業界は。