ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

PMP試験に合格した。よかった再受験の気力なし。

  今年の目標の1つであったPMPの取得に成功しました。そのためJSTQBの勉強を中断していましたが、8月第1週に合格して以降、いまだに中断が続いているのが不思議な点です。

 『PMI倫理・職務規定』というものがあり、PMPの試験問題について漏らすなと言われておりますので、具体的には触れられませんが、これからPMP試験を受験する方のために、簡単なメッセージを送ります。
 が、その前に、あからさまな提灯記事を書きますね。お世話になった先生の著書です。提灯ですが、嘘・大げさ・まぎらわしいことは書いていないつもりです。

使用したテキストについて

 
 受験に向けてわたしが使用したのは、『PMPパーフェクトマスター』という、黒い装丁がオシャレなテキストです。これなら電車内で開いていても、オシャレ本を読んでいるようにしか見えません。ヴィジュアル系ですね。
PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応

PMPパーフェクトマスター PMBOK第6版対応

 

  『マスター』は、9つの知識エリアに沿った章を軸として、受験に関するかなり細かい情報や、PMBOK全体の考え方、そしてPMBOKには載っていない「プロフェショナルの責任」について説明しています。テキストの最後には模擬試験が200題用意されており、その解説も準備中とのことです。

 テキストの特徴としてはまず、「試験の勘どころ」という小さな記事。「調達文書と調達管理文書」「コンティンジェンシー予備とマネジメント予備」といった、混同しがちな言葉の違いの説明など、試験で問われがちなポイントを的確に説明しています。
 また、重要なことはたとえ冗長であっても何度でも述べる、というスタンスも特徴的です。「スコープベースライン」の3要素は、5ヵ所くらいで繰り返し説明されており、イヤでも覚えます。
 本末転倒ですが、この本があれば(受験のためには)PMBOKを読まなくていいと思います。わたしは一度も開きませんでした。
 テキストの購入はこれから・・・という方は、本書を手にとってみてください。二色刷りがまたオシャレで、オシャレPMを目指すことも可能かも知れません(maybe)。
 ハイ、本論です。

メッセージ1:だまされるな!AOAはまだ出題される!

 IT業界の方であれば、「PERT(Program Evaluation and Review Technique)」といえば情報処理技術者試験 午前問題でおなじみ。タスク間の前後関係を、ノードと矢印で表現したものですね。タスクの日数を矢印上に表現することから、AOA(activity on arrow)型とも呼ばれます。
 AOA型であるPERTは、終了-開始関係(あるタスクが終わると、別のタスクが始まる)しか表現できないなどの欠点のせいか、PMBOK第4版では触れられず、もっぱらAON(activity on node)型のCPM(critical path method)が主役となります。
 しかし、油断めされるな。PERTは出題されます。PMP試験の図は文字が小さく全般的に見づらいのですが、PERT図が表示されたときは本当に目を疑いました。
 なお、上述のスケジュール技法としてのPERTと、3点見積りを行うPERTは、同じもののようです。詳しくはコチラで。

www.atmarkit.co.jpメッセージ2:恐ろしい日本語訳に注意!

 しばしば言及される通り、確かに「不自然な日本語訳」は頻発します。特に関係詞がらみの日本語訳はやばい。
 しかし本当の敵は、「自然な日本語訳」かも知れません。不自然だと思えば英語を見ればいいけれど、自然だと見るキッカケがない。
 たとえば「Initiation」とは普通の英語ですが、PMBOKにおいては「立ち上げ」という固定訳が用意された、いわば専門用語。ですが試験では「始まり」という何の変哲もない訳だったりします。なので、Initiationの話をしていることにすら気づかないという恐れがある。
 「Expectation」も「期待」ではなく「見込み」と訳されたりします。「顧客満足は次のうちどれに含まれるか」という英語が、「顧客満足は次のうちどれを含むか」という超絶的な訳になることもあります。
 時間は長いので、英語もさらっと見ておくといいと思います。特に、すぐに答えが出ないときは、英語の方がヒントになったりしますよ。

メッセージ3:30分前に到着せよ!

 わたしは13時予約でしたが、前の人の状況しだいでは前倒しで呼ばれてしまうとのことだったので、受付せずに、こそこそ最終チェックをしていました。到着は1時間前で受付したのは15分前です。するとおねえさんに「30分前に来ていただかないと困ります。以後気をつけてください」と厳しい顔で怒られました。受験予約の紙を見ても、まったく見当たらない話であり、わたしの前後に受付していた人々も同じ説教をされてしょんぼりしていました。
 もしかすると、どこかに書いてあるのかも知れません。みなさん、早めに到着して、おねえさんには笑顔で送ってもらいましょうね。

 てことで、JSTQBの・・・勉強を・・・。