ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

第3回ソフトウェアテストセミナー ─ その1

 10月21日、秋葉原で開催された「第3回ソフトウェアセミナー」に出席してきたので、そのメモを。
 基調講演は、IBMの細川宣啓氏。
 一度学会発表を聞き、お話したことがあるが、「ソフトウェアの品質はこれからの分野で、自分がそれを作っていくんだ!」という気概に満ちた、エネルギッシュな方。10月23日に40歳になったそうですが、とてもそうは見えない若さに溢れており、刺激を受けます。情熱の余り、プレゼンテーションの最後が超駆け足になるのがチャームポイント!
 講演のタイトルは、「現場主導の実践的なソフトウェア・メトリクス測定のもたらす効用・効果」
 アメリカにおいて、この測定にかけるコストは、ソフトウェア開発の費用の5~9%だそうです。測定が利益に寄与する度合いなんて、具体的に目には見えづらいのに、です。測定とフィードバックは、日本のお家芸のように思っておりましたが、とんでもないですな。
 「効果的なソフトウェアメトリクスの持つべき属性」として、以下の6つが挙げられています(ハンドアウトより引用)。
効果的なソフトウェアメトリクスの持つべき属性
(1)単純で計算しやすいこと
(2)経験や直感に照らし合わせても説得力があること
(3)一貫性があり客観的であること
(4)単位や次元が一貫した使い方をされていること
(5)プログラミング言語から独立していること
(6)品質を改善するための効果的なメカニズムがあること

 わたしが今一番気にしているのは、(1)です。
 メトリクスを測定するためには、生データがなくてはならない。自分で集めることもできるけど、すでに誰かが記録しておいてくれたデータがあれば、楽。かといって、その「誰か」に、「こういう測定することになったから、今後これこれのデータをとっておいてくれやー、簡単だべ?」なんて頼んで、受け入れてくれる暇人はまずいません。
 なので、もともと記録されているデータを使ったメトリクスを考えるのが、第一歩と思っています。

 ところで、「基調講演」(keynote address)って結局、何なんですかね。。。いくら調べてもわからんのですが。

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