2024年8月23日、JaSST'24 Hokkaidoが開催されました。このイベントでわたしは、光栄にも基調講演のご依頼をいただき、90分のプレゼンテーションを行いました。
拙い発表だったと思いますが、耳を傾けてくださったみなさんに感謝いたします。
資料
資料はコチラです。
わたしの資料はけっこう脚注が多いのですが、フォントサイズ9は、オンサイトのみなさんには識別不可能。引用元などの情報を載せていますので、復習などにお使いください。
なお、この資料の構成をベースにして、20年かけて情報量50倍で書籍化したいので、出版社のみなさんお声がけお願いします。
経緯
実行委員の中岫さんから2月に打診いただいたものの、「現場でプロダクトをバリバリ触っているわけでもない今の自分が、どんな話をできるだろう」と悩みました。
ですが、「リスキリング」というお題をいただき、「広く浅く、最近の品質保証の世界の探検を先導することはできるんじゃないか?」と考え、今回のタイトル、「ソフトウェア品質のダンジョンマッピング」というテーマを決めたのでした。
資料作成
最初「90分しゃべるほどネタは出るだろうか」
終盤「スライド10枚くらい非表示にしないと終わらん」
ってことで、「ソフトウェア品質保証」と言ったときに語るべきネタが思った以上に多いことを痛感しました。たぶん、プロのQAのみなさんから見ると、「これでカバーしたつもりかよ! 弱っ!」となるでしょう。おそらくその通りで、広さも、深さも、「ダンジョンを一通り見られたね」とは言えそうにありません。
また、それぞれのネタについて、わたしがしっかり理解しているかといえば、それもまた偽です。見る人が見たらわかると思います。
とはいえ、「QAエンジニアの仕事って、テストだけじゃないよね」という最近よく聞く話に対して、「そうだよね」を言えるくらいにはネタを詰め込めたかなと思います。
札幌へ
まあまあ早めに自宅を出たつもりだったのですが、
- 浜松町で降りてみたら、モノレールが運休になっている&運休にブチ切れて駅員を詰めてる英語話者をチョット助ける
- 別ルートで品川から羽田に向かったら、大混雑&ゆれゆれで具合の悪くなった小学生が盛大に嘔吐*1
- 羽田空港で手荷物検査をしようとして、チケットの買い間違いが発覚
発表中にネタとして消化できたのでよかったですが、ドキドキ大冒険でした・・。
発表
最近はオンライン会議が多く、話す内容はパワポの「ノート」に書いておけば、台本として読めるんですよね。
オフラインはそれができない。一方で、「話す内容を全部スライドに書いておいて、スクリーンの方を見ながら話す」はカッコ悪い!
ってことで、話す内容がすらっと出てくるように、また時間の見積もりをするためにけっこう練習したと思います。「壇上でめっちゃスクリーン見ながら話している人」になるのは避けられたかなと。てか、後半はほぼスクリーン見ずに、やたら語っていた気がします。
↑ これやりたかったな。カズさんが段々前に出てきた、1時間後には舞台から降りてるであろう
— みずのり:jack of all trades/freelance (@NoriyukiMizuno) 2024年8月23日
とはいえ当日になると興がのり、話すつもりのなかったものを話したり、みなさんが「は?」って顔だと「もうちょい説明しよう!」となったりするので、5分ほどオーバーしてしまいました。実行委員のみなさん、ご心配おかけしました。
発表を終えて
やっぱり準備はなかなか苦しいものでした。。スライドを作れば作るほど、自分の理解の浅さや勉強不足に気づきますし、内容も「これ何が面白いんだ? こんな発表に価値はないのでは?」と思えて、自問自答大会になってしまいます。
ですが資料作成を通じて、「自分が考えるQAの仕事」「自分がこれから深めたいこと」を整理できたと思います。
「面白かったよ」(お世辞含む)と言ってくださる方も何人かいらして、少なくとも今自分でお渡しできるものの最大を出せたのではないかと信じたいところです。どなたかのヒントになれば、とても嬉しいです。
実は地方JaSSTは初参加でした。JaSST東京のような大規模イベントももちろん大きな労力がかかっていると思いますが、地方JaSSTはまた別の大変さがあるというのが、実行委員の皆さんを通じて感じられました。
わたしに声かけくださった委員のみなさんの蛮勇に感謝するとともに、今後も地方JaSSTを応援していきたいと思います。
みなさん、どうもありがとうございました。
アフィリエイトリンク
資料中で言及した書籍については最後の方にアフィリエイトリンク付きQRコードで一覧化していますので、みなさんそこから買って、わたしがまた新しい本を読むのを手伝ってください。
*1:お母さんがビニール袋を渡していたので大惨事には至らず。2週間前にわたしの次男もタクシーで同じ状態になったので、優しい心でウェットティッシュを渡しました。