ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

同値分割の「partition(ing)」という単語についてのメモ

 同値分割に関する湯本さんのnoteを読んでの、単なるメモです。

note.mu

 そもそも、part、partition、partitioning と、英単語の時点でややこしいんですよね。以下、Oxford Dictionaryからの引用ですが、適宜はしょっています。

part

An amount or section which, when combined with others, makes up the whole of something.

 日本語でいう「部分」ですね。他の「部分」と合わせることで、「全体」を為す。ちょっと哲学的な言い回しです。

partition

 こちらは、名詞と動詞の両方の意味があります。

(n.)1. the action or state of dividing or being divided into parts.
部分に[分割する|される][動作|状態]。

 4つの組み合わせがありますが、JSTQBの文脈では「分割された状態・結果」が近そうです。なぜなら、「equivalence partition」が以下のように説明されている*1ためです。  

Equivalence partition
A portion of the value domain of a data element related to the test object for which all values are expected to be treated the same based on the specification.

 名詞の方はもう一つあります。

(n.)2. A structure dividing a space into two parts, especially a light interior wall. 空間を2つの部分を分割する構造、特に軽量な室内用壁。

 これは日本語でいう「パーティション」に相当しますね。

 次に動詞。

(v.)1. Divide into parts.
部分に分割する。

 「分割する」という動詞ですね。
 「区画する」という言葉もぴったりするかもしれません。

 ただJSTQB的には、「partition」は(n.)1的な意味で使って、動詞っぽさを出す時には、後述する「partitioning」を使っているのかも。また、(n.)2的な意味で使うと混迷が深まりそうです。  

partitioning

 これは動名詞であり、「分割すること」と捉えていいでしょう。
 Equivalence Partitioning は「同値(クラスに)分割(すること)」と補うと自然ですね。

 以上、特にスルドイ考察、深い見解はありません・・・・・・。

*1:湯本さんの記事からの孫引き・・・