ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

JSTQB-ALのお勉強(2周目) ─ 3.9~3.11

 うーん、「3.9 リスクベーステスト」は長い。テストの話よりもリスクの話が多くてツライ。プロジェクトマネジメント上の基本知識でもあり、読んでいてあまり面白くは・・・ない。4章5章の勉強をしたいな。
 過去のエントリはコチラです。

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2周目の補足事項

リスクへの対応4パターン

 過去のエントリでも触れていますが、「リスク軽減」の4パターンは覚えておいた方がよさそうです。再掲しますね。

  1. リスクの発生確率を小さくする。
  2. リスクの影響度を小さくする。
  3. リスクを他の人/部門に引き取ってもらう(保険など)。
  4. リスクを無視して受け入れる。

 PMBOKの分類でいうと、1.は「回避」(avoidance)、2.は「軽減」(mitigation)、3.は「転嫁」(transference)、4.が「受容」(acceptance)に対応します。 *1

 ただ4の「受容」.は、シラバスの説明で「無視して」とあるのに対し、PMBOKではたとえばコンテンジェンシー費を積むなどして、リスクが発現した場合の準備はしておきます。ちょっと違いますね。

非模擬問題

3.9 リスクベーステスト から

 リスクそのものに関する問題はつまらないので回避。節の名前の通り、リスクベースドテストについて1問作ってみましたよ。

リスクベーステストについて述べた以下の文章のうち、誤っているものはどれか。選択肢(A)~(D)から選べ。
(A)1
(B)2
(C)3
(D)すべて正しい
  1. プロダクトリスクの大きさに応じて、テストケースの実行順序や欠陥の改修の順序を決める。
  2. リスクの大きいものから順番にテストを実行する方法を、「横型探索」と呼ぶ。
  3. テストの途中段階で、残存しているリスクや、新たに発生したリスクを再評価する必要がある。

 答えは(B)です。
 2.は「横型探索」(breadth-first)ではなく、「縦型探索」(depth-first)の説明です。単純過ぎてあまり面白い問題じゃないですね。すまない。

 わたしは横型より、縦型が好きです。本当は縦と横の折衷で縦横無尽にテストすべきなんでしょうが、一度特定の穴場に集中すると、どんどんdepth型の深みにはまっていってしまいます。
 横型でクールに、「すべてのリスクが少なくとも1回カバーされるように」進められる人を尊敬します。

 3.10・3.11は、コチラにたっぷり書いております通り、「ごもっとも」な内容なので、あえて問題にしておりませぬ。

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*1: リスクの対処の分類について、AdvancedシラバスとPMBOKとの対応を書きましたが、tacohachiさんにコメントいただきました。

リスク回避(avoidance)とは100%リスクを避けることで、リスク軽減(mitigation)は発生確率と影響度を低減させることだと思います。ですから4パターンの1,2とは対応しないのではないでしょうか。ISTQBのシラバスでは、リスク処理(※リスク軽減と訳すと誤解する)として4つ挙げられているのは、予防的なリスク軽減、発生時対策、リスク転嫁、リスク受容かなと思います。  PMPの対策本を押入れから引っ張り出して確認しました。二度と見ないと思っていたが・・・。

PMPパーフェクトマスター PMBOK第5版対応

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 コメントの通り、「回避」は「脅威を完全に取り除く」とあります。また「軽減」も「発生確率や影響度を受容可能な限界値以下にまで減少させる」とあります。
 よって、1.と2.の合わせ技がPMBOKでいう「軽減」であり、「回避」に対応するものはありませんね。間違いを書いてしまい、すみません。ただ、大人は嘘をつきません。間違え(ry
 tacohachiさん、コメントありがとうございました。