2.5は、長すぎでしたね。
テストの「終了」作業、行きましょう。
2.6 終了基準の評価とレポート
テストの開始から終了まで、進捗のモニタリングとレポーティングが必要です。レポーティングの書式の標準として、IEEE829ではテストサマリレポートというものを定義しています。
進捗を表現するためのメトリクスを、シラバスからいくつかピックアップしておきます。
- テストケースの全数と、それに対する合格(passed)/不合格(failed)の数
- 解決済み(fixed)または未解決(outstanding)の欠陥を、重要度と優先度で分類した数
- 計画上のテスト所要時間と、実際の所要時間
2.7 終了作業
終了作業は4つに分けられます。勝手に分け直しています。
- テストケースに関する確認
すべてが実行済みか、または理由があってスキップしているべき- 欠陥に関する確認
すべてが解決済みであるか、次のリリースでの対応と合意しているか、またはソフトウェアの制限事項として受け容れるかになっているべき。また、欠陥の傾向分析・原因分析も必要- 反省会(retrospective meetings)
特に、欠陥の潜在ポイントや、テストにかかった時間など、当初の計画と実績に大きな乖離があったときには分析が必須- 引き継ぎと保管
テストの過程や結果にまつわる情報や、リグレッション・テストのためのテストパックなどを、必要な人に引き継いで、自分のところでも保管する
シラバスでは、これらの作業が「多くの場合実施すらされない」と嘆き、さらには「契約に必須となるタスクとして指定しておくべき」とまで言っています。特に反省会は微妙かも知れません。
2章まで学んだところで、一休みします。
そうさな・・・2ヶ月くらいか・・・。