ソフトウェアの品質を学びまくる

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2013年に読んで面白かった本 - その2

マンガ編(続き)

 その1の続きです。

kzsuzuki.hatenablog.com

式の前日

 叙述トリックのよく効いた名短篇集。

 叙述トリックって、たとえば話者をわざと誤解させたりと、視覚面を想像で補う小説でこそ実現しやすい仕掛けだと思うんだけど、マンガでうまくやるなあと感心。特に『あずさ2号で再会』は完璧といってもいい出来だと思う。

式の前日 (フラワーコミックス)

式の前日 (フラワーコミックス)

 
 ちなみに、叙述トリックの秀逸な短編といえば、道尾秀介の『鬼の跫音』と、乙一の『暗いところで待ち合わせ』がよいと思います。
鬼の跫音 (角川文庫)

鬼の跫音 (角川文庫)

 
暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ

 

日々ロック

 ヤングジャンプで謎の不定期連載中。これも絵で抵抗感あると思うんだけど、読んだら若者よりおっさんが没入すると思うなあ。
 才能はありそうだけど見た目は非モテ、方向性も売れセンじゃない男子・日々沼が、自分の信じるロックで仲間と突き進んでいく。サンボマスターかよっていう熱さで、見開きとか手書き文字とか、とにかく力こもりすぎてて大好きです。ギャグと熱さのバランスがステキ。
日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

日々ロック 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 

  なお実写化するときは、宇田川咲訳は絶対に阿部真央でお願いします。剛力彩芽さんだけは勘弁してください。

3月のライオン

 誰でも知っている作品ですよね。将棋の戦いと人間ドラマの織り成し方が、驚くほど見事。絵も上手。女性の絵があざとい!
 ただ、女性漫画家って作品の中で絵が急激に上達しますよね?だから過去の作品見ると、絵が合わなくてつらいんですよね。ということで、『ハチミツとクローバー』は一生読めないと思いました。

僕等がいた

 最後まで読み切って、涙がボロボロでした・・・わたし今年で36歳ですけど・・・。36歳でも泣くよこれは・・・。
 前半は高校生のありふれたラブコメ風味だったんだけど、ある時点から急に、どうやっても暗さが振りきれない展開になってきて、もうどうなるんだ、幸せになれるのか、なれないのか・・・とひたすら心配する日々でした。ハッピーエンドかどうかは書かないとして、もうこれ以上ないラストシーンだったと思います。号泣しました。わたしは今年で36歳になります。
 ただし、映画版で七美役が吉高由里子って完全にナイですね・・・。それ以外のキャスティングは、少なくとも見た目はバッチリだよなあ。特に生田斗真は合いすぎ。
僕等がいた(1) (フラワーコミックス)
 

昭和元禄落語心中

 ストーリーと絵の相性がすごくいいですね。
昭和元禄落語心中(1) (KCx)

昭和元禄落語心中(1) (KCx)

 

  『夏子の酒』の尾瀬あきら先生も『どうらく息子』っていう落語マンガ出しており、こちらも「いかにも尾瀬あきら!」って感じで面白いですけど、テーマが「落語」だとストーリー展開が限られないんですかね。奥が深いんだろなあ。

 せっかく関東にいるんだから、とずっと落語を観たいと思ってここまで来てしまいましたが、来年は観に行ってみようかなー。
どうらく息子 1 (ビッグコミックス)

どうらく息子 1 (ビッグコミックス)

 
 とまあ、マンガについてはこんな感じです。
 レンタル屋に出てる新刊を適当に選んで読んでいますが、やっぱり当たり外れが激しいのでツライですね。
 たとえば『俺物語!!』って人気みたいですけど、3巻まで読んでも面白さはわかりませんでした。また、『このマンガがすごい!』で『暗殺教室』が押されていますが、前作の『魔人探偵脳噛ネウロ』の方がはるかに面白いですよ。今、読み直しているので、多分2014年末に紹介します。
魔人探偵脳噛ネウロ 1 (集英社文庫-コミック版)

魔人探偵脳噛ネウロ 1 (集英社文庫-コミック版)

 

 マンガ編はこれで終わり。その3はコチラです。

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