ソフトウェアの品質を学びまくる2.0

旧ブログからゆっくり移行中です。http://blog.livedoor.jp/prjmng/

うわっ、私のJSTQBシラバス、古過ぎ・・・?

 来年2月に開催される、JSTQB Advanced Level試験に向けて、学習に勤しむ方が多い今日この頃と存じます。
 そんな中、実は本家ISTQBにおかれましては、Advancedのシラバスを改訂なさっています・・・!
 チラ見したので、チラ紹介してみます。

大きな変化は?

 Advancedは、Test Manager(TM)、Test Analyst(TA)、Technical Test Analyst(TTA)という3つの「モジュール」で構成されています。これまでのシラバス(2007年版)は、これら3つのモジュールを1冊でまかなっていました。それぞれのテストの出題は、カテゴリーごとの理解の深さで区別される形です。
 一方2012年版では、3分冊になっておる。2007年版が114ページだったのに対し、TMが82ページ、TAが64ページ、TTA51ページの合計約200ページと、なかなかの盛りだくさんです。
 コチラには、「リリース計画」と「概観」、モジュールごとのシラバスおよびサンプル問題で、計8つものドキュメントが用意されており、気合いのほどが感じられます。
 ちなみに、以前Overviewの内容を紹介した涅槃系レヴェルの「Expert」についても、シラバスが出ています。なんだか、時代がどんどん進んでいるという感じがして焦ってきますね。

www.kzsuzuki.com

リリース計画(Release Plan)

 すでに3モジュール分が出揃っている今となってはあまり意味がないのですが、リリース計画が事細かに公表されています。
 ポイントは3.1の「Milestones」で、2012年10月に2012年版ののV1.0がリリースされ、その後2013年1月に「ローカライゼーションの完了!」とあるのですね。ISTQB的には「翻訳は任意」とあり、各国・地域のボードの判断によるみたいですが、日本はもちろん追随するでしょう!年末年始を押して翻訳されるはず!
 それともう1つ大事なポイントとして、3.3のGrandfathering Planというのがあります。grandfatheringなんて単語、初めてみたのですが、「おじいちゃんの計画」ということではなく、「既得権に関する計画」という意味だそうです。
 既得権って何でしょう。そう、現行のシラバスに基づいて開催された試験で認定を受けた人たちの権利です。
 受かってる人、そして今のシラバスで勉強している人、安心してください。 
ISTQB Advanced Test Manager certification earned by passing exams against all earlier verions of Advanced Syllabi are treated as equivalent to the Advanced Test Manager cetificates earned by passing exams against CTAL2012-TM.
とあります。つまり、資格として同等と扱われます。

概観(Overview)

 「概観」では、Advanced Level、そして3つのモジュールについての説明がなされています。改訂の方針として、レベル同士の記述の重複を避けること、3つのモジュールのスコープを明確にすることなどが挙げられています。
 なおAcknowledgement には、Kenji OnishiさんやTsuyoshi Yumotoさんのお名前もしっかり記されていますね。誇らしい限り。

シラバス本体

 中身までしっかり読む勢いがない年末に差し掛かっているので、目次だけ見ました。間違った理解もあろうかと思いますので、興味のある方はシラバスをあたってくださいね。
 2012年版のTest Managerは、以下のような構成になっています。
  1. テストプロセス
  2. テストマネジメント
  3. レビュー
  4. インシデント管理
  5. テストプロセス改善
  6. テストツールと自動化
  7. スタッフのスキル、チーム形成
 2007版は以下の通りです。
  1. ソフトウェアテストの基本的側面
  2. テストプロセス
  3. テストマネジメント
  4. テスト技法
  5. ソフトウェア特性のテスト
  6. レビュー
  7. インシデント管理
  8. 標準およびテストプロセス改善
  9. テストツールと自動化
  10. スタッフのスキル、チーム形成
 まず目につくのが、「テスト技法」の章がないってことですね。実は2007年版でも、この章の学習時間は「0 min」となっており、Foundationレベルのものを最低限身につけつつ、マネジメントとプロセス改善の方に軸足をおいていました。
 テスト技法は、TAでは第3章(学習時間825分!)で、TTAでも多くの章を使って解説されているようです。前者はブラックボックス寄り、後者はホワイトボックス寄りという印象を受けました。また後者は技法だけでなく、「ソフトウェア特性のテスト」に対応する非機能テストについても網羅的に解説しているようです。
 う~ん、やはり目次だけでは違いはよくわからないですね。誰か詳しい比較表を早く作ってください(人まかせ)。

えっ、またですか・・・。

 さて実は、Release Planの中に、どうしても見過ごせない記述があります。TBOK(Test Body of Knowledge)です。
 またBOKかよ・・・。と思ったあなた、ぼくも同感ですが、とにかくそのBOKにアクセスしてみよう!
 と思うとココに到着します。「シラバスは作成中!」「2年以内に出るよ!」という宣言が、2012年の1月になされています。てことは、あと1年で出るんですね。とりあえず「TBOK」って言葉はとったどーーー!ってところでしょうか。
 ともあれ、これは期待したいところです。ISTQBとTABOKの関係はよくわかりませんが、うまく住み分けて、テストに関する知識がクリアになっていけばいいなーと思います。