ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

JSTQB-ALシラバスのお勉強 ─ 3.1~3.3

 第3章は「テストマネジメント」。しばらくPMPの勉強に没頭していたせいか、この章はPMBOKがチラつきます。

3.2 テストマネジメントドキュメント

 テストマネジメントにおける共通的なドキュメントの話です。テストに関するドキュメントの標準はIEEE829に整備されていますが、この節で言及されているのはは、より上位のドキュメントのようです。
 紹介される4つのうち、「テストポリシー」「テスト戦略」は組織に属するもの。「マスターテスト計画」「レベルテスト計画」はプロジェクトに属するものと言えそう。

テストポリシー

 「その組織にとって、テストとは何か」という理念を示したドキュメント。テストはソフトウェアの品質を確保する手段の1つですから、「ソフトウェアの品質をどのように確保するのか」という考え方を表明する場でもあります。
 加えて、テストに関する一連の活動の枠組み(第2章にて言及)を自組織にどう当てはめていくか、テストの結果をどう評価するか、テストプロセスをどう改善していくかといった、組織全体で持つべき話題をここに盛り込みます。

テスト戦略

 ここではポリシーより少し具体的に、「どのように」テストを行うかを述べます。いくつかの戦略(アプローチ)があります。
 たとえば、3.9で説明されるリスクベーステストは、「分析的戦略」(Analytical Strategy)に属します。また、実際の運用がどのようなものであるかを想定し、そのモデルに基づいてテストを行うアプローチは、「モデルベース戦略」(Model-based Strategy)の1つです。もちろん、1つだけでなく、複数のものを組み合わせることもあります。
 これに加えて、テストの状況や結果を判断するためのメトリクス、レポートの書式、インシデント管理の方法を記載することもあります。こちらは、次のマスターテスト計画に載せてもいいかも知れませんね。

マスターテスト計画

 ここから、プロジェクト固有の記述になります。
 マスターテスト計画書の内容は、たとえばスケジュール・予算・テスト工数・関係部署など、ソフトウェア開発の初期に策定するであろう計画書に盛り込むべきレベルのものです。
 大事な内容として、テストするアイテムとしないアイテム。テストする品質属性としない品質属性。「しない」方も明確にするのがポイントですね。さらに、開始基準・終了基準や、テストのリスクについてもここで述べます。

テストレベル計画

 テストレベルごとに、マスターテスト計画をより詳細化したものです。
 今日はここまで。
 ・・・今日ここまでだとしたら、いつ最終章に辿り着くんだ。