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JSTQB Advanced Level - Test Analystシラバスのわからないところ - その1 -


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 来たる2017年2月11日(土)、JSTQBの試験が催されます。わたしは、テストアナリストの第1回試験を受験するつもりです。前回のトライアルは受け忘れていました。
 受験料が高いので一発合格したいのですが、もう3週間前となってしまったため、慌ててシラバスを読み始めましたよ。61ページ中、すでに14ページまで読み終わりました。すごくないですか? ちなみに、7ページ目は「シラバスの紹介」で、本文は8ページ目からです。すごくないですか?

 さて、テストマネージャーの方は全章について2周分も学習ブログ記事を書いたのですが、もうそんな余裕はありません。シラバスを読んで、理解できなかった部分を解読するだけの記事を投下していきます。

1.3.1 テスト計画作業

 以下のような記述があります。

The documentation must be accurate to be effective. The Test Analyst must allocate time to verify the documentation ...
正確で有効なドキュメントを作成する必要がある。テストアナリストは、時間をかけてドキュメントを検証する必要がある。

 これだと、テストアナリストがドキュメントを検証するかのように読めます。
 テスト計画の話なので、「ドキュメントの検証に時間を割り当てる必要がある」というのが適切ではないでしょうか。

1.3.2 テストのモニタリングとコントロール

 以下のような記述があります。

While the Test Manager will be concerned with compiling and reporting the summarized metric information, the Test Analyst gathers the information for each metric. Each test case that is completed, each defect report that is written, each milestone that is achieved will roll up into the overall project metrics. It is important that the information entered into the various tracking tools be as accurate as possible so the metrics reflect reality.
テストマネージャがメトリック情報の要約を編集およびレポートする場合、テストアナリストは各メトリックの情報を収集する。完了した各テストケース、記述した各欠陥レポート、達成した各マイルストンを全体的なプロジェクトメトリクスにまとめる。さまざまな追跡ツールに入力する情報を可能な限り正確にして、メトリクスに現実を反映させることが重要である。

 この訳では、whileの意味が失われているのではないでしょうか。
 この文章は、テストマネージャーとテストアナリストを対比したものだと僕は理解しています。つまり、以下のような感じ。

  • テストマネージャー: 要約されたメトリクス情報を集めて報告することに関心がある。overall的。
  • テストアナリスト: 要約される前の個別の情報を成果に保つことに関心がある。each的。

 「全体的なプロジェクトメトリクスにまとめる」には主語がないのですが、この仕事をするのはアナリストではなくマネージャーなのではないでしょうか。

1.5 テスト設計

 以下のような記述があります。

Still adhering to the scope determined during test planning, the test process continues as the Test Analyst designs the tests which will be implemented and executed.
テスト計画作業時に決定されるスコープに従い、テストアナリストが設計するテストを実装および実行して、テストプロセスを継続する。

 これは明らかな誤訳ではないかと。「テスト設計」の節なのに、「実装および実行して」いるのはおかしいですね。
 「テストアナリストは、(今後)実装・実行する(ことになる)テストの設計を行う」というような意味になるかと思います。

If the author is not the person who executes the test, other testers will need to read and understand previously specified tests in order to understand the test objectives and the relative importance of the test.
テスト作成者がテストを実行しない場合、他のテスト担当者はテスト目的およびテストの相対的な重要性を理解するために、以前に指定されたテストを参照し、理解することが必要になる。

 「以前に指定されたテストを参照し、理解する」というのが意味不明です。が、原文を見る限り「事前に具体化されたテストを読んで、理解する」ということではないでしょうか。Aさんが事前に定義したテストケースを、Bさんが読んで理解するって話ですね。
 specifiedとかspecificという単語は訳が難しいですねえ。

1.5.1 具体的テストケースと論理的テストケース

Logical test cases provide guidelines for what should be tested, but allow the Test Analyst to vary the actual data or even the procedure that is followed when executing the test.
論理的テストケースは、テスト対象とすべきものに関するガイドラインを提供し、テストアナリストが、テスト実行時に実データや手続きさえも変更することを可能にする。

 まず原則として、テストアナリストはテスト担当者とは違うロールであって、「テストを実行する人」ではないと思います。なので、「テストアナリストがテスト実行時に変更する」というのはおかしいです。
 原文を読む限り、おそらく修飾関係が違っていて、「論理的テストケースはテストすべき対象についてのガイドラインとなるが、テストアナリストは実際のデータや、テスト実行時に従う手順さえも変えることができる」ということではないでしょうか。

1.5.2 テストケースの作成

Depending on the scope of the testing, test analysis and design address the quality characteristics for the test object(s).
テストのスコープに応じて、テスト分析およびテスト設計は、テスト対象の品質特性に対応させる。

 この文章の主語がわからないのですが、「対応させる」だと意味がとれません。
 「テストのスコープによっては、テスト分析とテスト設計において、テスト対象の品質特性を扱う」ということだと思います。

 今日はここまで。
 「訳文に文句つけるならおまえが訳せよ!」って話もありますが、読んでケチつけるのは楽な仕事だって自覚してますので。。。