ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

テスト技法学習のビッグウェーブに乗りたい気持ちと、頑ななる精神

 今年のWACATEのテーマの1つがドメイン分析だったり、先日初めて開催されたJSTQBアドバンストレベル テストアナリストの試験でテスト技法の問題が大量出題された(らしい)りと、テスト技法の流行がまた来てるのでしょうか?

 テスト技法といえば、関東圏では2010年から2011年にかけて、秋山浩一さんの『ソフトウェアテスト技法ドリル』をテキストとしたソフトウェアテスト技法ドリル」勉強会が開催され、テストクラスタの人たちが肩を並べで学んだものでした。

ソフトウェアテスト技法ドリル―テスト設計の考え方と実際

ソフトウェアテスト技法ドリル―テスト設計の考え方と実際

 そんな昨今、ソフトウェアテスト関係と思われる方のこんなツイートから、境界値分析談義(Togetterまとめ)が繰り広げられていました。

 ツイ主の方はこの表を見てすぐに、境界値分析の例題みたいだと連想されたようです。確かにね・・・。
 まずこの表の数字は金額であると仮定すると、以下のようになります。

スパイス 料金
1番~5番 0円
6番~10番 0円
11番~30番 50円
31番~100番 100円

※別の器でスパイスを提供することも可能

 スパイス番号は1以上の整数であると仮定して出力値(この場合、料金)で整理すると、以下ですね。

スパイス 料金
1番~10番 0円
11番~30番 50円
31番~100番 100円
101番~ ?円

 なので、(型の境界とか抜きにして整数だけ考えると、)スパイス番号の境界値は0、1、10、11、30、31、100、101かなーと思ったのですが、にしさんがこんなことをおっしゃる。

 111番? 130番? 一体どこから出てきたんだ? 「2週目、3週目」「同じルール」とは?と混乱していたところ、秋山さんに補足をいただきました。

 この「足す」という発想がまったく理解できなかったのですが、なるほど、「器でスパイスを提供することも可能」という仕様と、「スパイスの辛さはスパイスの量に比例し、スパイスの量は番号に比例する」という仮定をおけば、そういう計算もできるかもしれない。もちろんにしさんご自身が

とおっしゃっているように、1番を101個頼めば、0円で「101番」を実現できてしまうわけですから、比例の仮定はきっとおかしいのでしょう。

 ただそういう点はともかく、この表を見て「101は無効同値クラスだ」って決めつけている時点で、わたしはテストエンジニアとしてイマイチすぎるんでしょうね。発想が老化しきっとる。
 そしてこういう発想というのは、技法の本を読んでいるだけでは身に付かず、他の人たちとの議論を通じて生まれる側面があるんですよね。

 ブログも勉強会もご無沙汰しているので、そろそろ復帰したいなあ。
 という気持ちと、これまでブログの見た目に飽きたこともあり、勢いではてなでブログを開設してみました。記事は徐々に移します。

 まあそれはそれとして、この記事の「辛さ」を「つらさ」と読むと、つらいです。