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【翻訳】探索的テスト3.0 - その4


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 James BachさんとMichael Boltonさんの記事・『探索的テスト3.0』について、ようやく最後まで訳を載せました。コチラです。見直してから載せようと思って時間が経ったので、特に見直さずに載せることにした。

ET 3.0:標準化 の部分

 ここに至るともう、提唱者たちがソフトウェアとかテストとかそういう狭い枠から離れて、社会科学や心理学から積極的に知見を取り入れようとしているのがよくわかります。
 引用されている書籍や文献はほとんど知りもしませんし、出てくる言葉も難解で、学術的なニュアンスまで感じます。
 探索的テスト、あるいはテスト自体を研究するのに、そこまでの拡張が必要なのか?と思ってしまいますが、凡人としては俊英たちの成果をありがたく頂戴することにします。

箇条書きの最後の項目について の部分

 さて、ここで最後になります。そしてこの部分が、探索的テストという活動あるいは概念の定義を激変させる、ET3.0の要約でもあります。
 チェッキングは、機械でもできる活動であり、手順がかっちり決められている。それに対して、テスティングの定義は、以下の通りです。

スティングとは、探索と試行を通じてプロダクトについての知識を得ることでそれを評価するプロセスである。これには、質問、学習、モデリング、観察、推論、出力のチェッキングなどが含まれる。

 この定義において、テストケースの手順作成は必須のプロセスではなく、テストの「技法」であると再定義しています。これまで「スクリプトテスト」とか「探索的テスト」と呼んでいたものは、この技法の適用の強さの違いに過ぎない。つまり、今やすべてのテストが探索的であるとしている。
 この新しい命題は、「探索的テスト」という言葉に重言状態をもたらします。テストはそれ自体が、程度の差はあれ探索的なのだから、「探索的テスト」という言葉は「チゲ鍋」にも等しい。

 行きつくところまで行った感じがしますね。ここまでドラスティックに定義が修正されると、世の中でいう「探索的テスト」の概念の乖離が激しくなり、会話に支障をきたします。
 しばらくは、2.0時代の定義を用いつつ、3.0の定義にみなさんとの合意が得られるよう、修行に邁進しましょうか。