ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

『THE CULTURE MAP』が教えてくれる、国民性の8つの軸

「日本人ははっきりとNoを言わず、米国人は何でも包み隠さずに直言する」。 こういった「国民性のイメージ」は誰しも、多かれ少なかれ持っているでしょう。 さすがにそこまで単純ではないにせよ、考え方や習慣は、国や地域ごとに無視できない傾向があるよう…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その3

"Naked tree" by Ivan Naurholm. thanks, for more than 500.000 views is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 GIHOZでクラシフィケーションツリー*1がサポートされたということで、練習も兼ねて触ってみました。 gihoz.hatenablog.com お題は、@halspringさん…

テストオラクルとは何か

"File:Chinese oracle bone (16th-10th C BC) - BL Or. 7694.jpg" is licensed under CC0 1.0 ソフトウェアテストの有識者の方々と、「テストオラクル」について話す機会があったので、自分なりの理解を整理しておきます。 まずはおなじみ、I/JSTQBの用語集…

スモークテストとサニティテストとは何なのか

"Sanity check" by foreverdigital is licensed under CC BY-NC-ND 2.0 「サニティテスト」(sanity test)という言葉を聴くことがちょいちょいあったので、意味を捉えておきたいなと思っての記事です。なお、「本当の」「正しい」定義を見つけることが目的…

中学生くらいでも楽しんで読めそうな算数・数学の本を探してみた

数学。 得意にはほど遠いけど、日常で使うレベルならギリ何とかなるというレベルのわたしです。 ただ、算数や数学って、一度苦手意識を持つとずっとつきまといそうだなと思っていて、自分の子どもに紹介できそうな本はないかなと、タイトル&見た目で図書館…

テストに関するチケットに何を書いておくとよいのかのメモ

"A return ticket to Hell" by aslakr is licensed under CC BY 2.0 スクラム開発におけるチケット管理のベストプラクティスというものについて不勉強のまま書いた記事です(免責)。 実装を行う人とテストを行う人が(ざっくりとでも)分かれている*1場合は…

【翻訳】探索的テスト3.0 (再掲)

ソフトウェアテスト界隈で探索的テストがビッグウェーブのようなので、便乗して過去の資産をリサイクルします!(ぬけぬけ) 5年ほど前、「探索的テスト研究会」というチームで活動していたときに読んだ、『Exploratory Testing 3.0』という記事の翻訳です。…

GIHOZを使って、30分間探索的テストを試してみる

あさって12/17(木)の19:00から、「人類よ!これが探索的テストだ!テスト実況生中継で学びを深めよう!」というイベントがあります。 mabl-japan.connpass.com Intended Audience、人類ですからね。 今回は、QAエンジニア福田里奈さま(@_rina_ )をゲストに…

テスト設計モデリングツール・GIHOZと、テストプロセスのつながり方について

Veriserveさんからリリースされた、テスト設計モデリングツール「GIHOZ」のおためしを、2回の記事で紹介しました。 www.kzsuzuki.com www.kzsuzuki.com 今回は、GIHOZへの期待と、テストプロセスのツールってこうなるのかなーという想像について書きます。 G…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その2

Veriserveさんがリリースしたテスト設計モデリングツール*1「GIHOZ」について、前回記事の続きです。 www.kzsuzuki.com 残り3つの機能も触ってみましょう。 gihoz.com 今回は「デシジョンテーブルテスト」「状態遷移テスト」「ペアワイズテスト」の3つが、ど…

Veriserveのテスト設計サポートサービス、GIHOZを触ってみる - その1

Veriserveさんが、テスト設計技法を使うためのWebサービスをリリースしたと聞いて! GIHOZ(ギホーズ)というそうです。 www.veriserve.co.jp さっそく触ってみましょう。 推奨ブラウザがわからないので Edge 87.0.664.41 で試してみます*1。 GIHOZを動かし…

夜型から朝型に切り替えて、朝活を習慣化するための諸々のお話

こんにちは、Morning Activist*1 の鈴木です。 子育て世代のエンジニアにとって、集中して本を読んだり何かを学んだりする時間の確保って、大きな悩みの一つですよね。 特にこどもが小さいうちは、「寝かしつけ」という恐怖のタスクがあります。すっと寝てく…

しゅっちゅう忘れるピボットテーブル操作メモ

"Tables" by Jurgen Leckie is licensed under CC BY-ND 2.0 わたしは今でもExcel大好きおじさんなのですが、「何度やっても忘れてしまう操作」というのがあるわけで。 特にピボットテーブルで起こり勝ちで、そのたびにググるのも面倒なので、ここにメモして…

探索的テストとスクリプトテストを対比するのはミスリードかもしれない。#JaSSTOnline

JaSST Onlineで、ネモさんの探索的テストセッションを観ました。 jasst.jp 他の人の探索的テストを見る機会ってあまりないので、とてもよいですね! ネモさんの思考の過程を見るのも楽しいし、他の参加者の方が発想を次々に投げ込んでくるのもとても良い。面…

「シナリオテスト」とは一体、何なのか - その5

シナリオテストについての覚書。 シナリオテストについては何度もオレオレ定義を書き散らしてきて、今回もその類なのですが。 「その4」は、コチラ。 www.kzsuzuki.com シナリオテストを行ううえで、大きく2つのことを意識しているなと考えたので、メモです…

探索的テストのPQIP

「ASAP」といえばできるだけ早く、セキュリティ業界の「PPAP」*1 といえばパスワード付きZIPファイル添付メールですが、探索的テストのPQIPというのを知ったので紹介します。 探索的テストのPQIP 「PQIP」は、Simon Tomesさんの「Three Digestible Diagrams …

自動化によるテスト工数削減をメトリクスで見る場合のトラップ

テストの自動化を進める際、そのよしあしを確認するために、いろいろなカットからのメトリクスを取ると思います。 たとえば進捗を測るためには、テストケースを自動化した割合。効率化を測るためには、自動テストによって削減できた時間や、逆に自動テストが…

『TestSphereの遊び方を考える会』の第1回をやりました!

こちらで予告した『TestSphereの遊び方を考える会』の第1回をやったので、レポートです。 www.kzsuzuki.com 付き合ってくれたメンバーは、オムそばさん、ネモさん、ばんさん、リナさん、あさこさんです。ありがとうございます。 目的 前回紹介した通り、Test…

TestSphereというカードデッキを買ってみたので、みんなで遊び方を考えよう!

TestSphereというカードデッキを買ってみましたので、紹介します。 遊び方を考えたいので、みなさんご協力ください。 一瞬、ちょい箱ボロいな!?と思ってしまった 中はちゃんと包装されていた TestSphereとは Ministry of Testingというサイトが開発した、…

『練習帳』の問題を解きながら、デシジョンテーブルと組み合わせテストの位置づけについて考える

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』の第4章「組合せテスト」*1を解き終えました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 理,武田 春恵,根本 紀之,藤沢 耕助,真鍋 俊…

状態遷移テストの ignore と not happen について、astah*とともに整理してみる。

先日の記事で、状態遷移テストのカバレッジについて書きました。 www.kzsuzuki.com この記事のために利用させていただいている、モデリングツール「astah*」。このastah*で描く状態遷移表に用意されている、ignore と not happen という選択肢について、asta…

英単語の発音を様々なシチュエーションで聴いて学ぶ、Youglish

英語の勉強についての雑談です。 英単語の中には、どうも発音がしっくりこない!というものがありますよね。 ここ最近で思い当たるのは、rationale。rational だと「理性的な」「合理的な」という意味ですが、e が付くと「論理的根拠」「理由付け」みたいな…

状態遷移テストのカバレッジについて、astah*とともに整理してみる

『ソフトウェアテスト技法 練習帳』のPart3「状態遷移テスト」の章で、カバレッジ基準の表現が2種類あることに気が付きました。 ソフトウェアテスト技法練習帳 ~知識を経験に変える40問~作者:梅津 正洋,竹内 亜未,伊藤 由貴,浦山 さつき,佐々木 千絵美,高橋 …

【翻訳】テストにおいて避けるべき、6つのペルソナ

Kristin Jackvonyさんのブログ「Think Like a Tester」に掲載されたポスト『Six Testing Personas to Avoid』を、許可を得て翻訳してみました。 thethinkingtester.blogspot.com 「ダメエンジニアの類型」みたいな記事って、バーナム効果的に「どれも自分に…

Checking vs Testing 論争への強烈な皮肉

Jason Arbonさんによるブログ記事「Checking vs Testing」は、「Checking vs Testing みたいな議論は、時間の浪費に過ぎない。この記事自体も含めて」という皮肉ですね。 medium.com なお、ほぼ同じタイトルの記事は、有名なコチラ。 www.developsense.com J…

「シナリオテスト」とは一体、何なのか - その4

シナリオテストについてのメモです。 シナリオテストについては識者がいろいろな議論していますが、それらとの整合性とかは考えず、今わたしが考えている、わたしの知っているドメインでの「シナリオテスト」の話です。 ただ、下書きを書いた後に、2012年の…

「探索的テスト3.0」における「探索」の位置づけなどの覚書

テストと探索的テスト James BackとMichael Boltonによる、「彼らの」探索的テストについて、簡単に振り返っておきます。これを読んでも、探索テキストがうまくなるわけではありません。 『Exploratory Testing 3.0』(探索的テスト3.0)という記事は、「探…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その5

せっかくファンクションネットを学んだので、「ハノイの塔」のモデルを作ってみることにします。 ハノイの塔とは ハノイの塔については、Wikiにアニメーションもあるのでそれを見ていただくのが早いと思いますが、「仕様」を引用します。 ja.wikipedia.org …

モデルベースドテストについて学んでみよう - その4

第3回では、MBTツール「MISTA」を使って、ブロックゲームのファンクションネットを完成させました。 www.kzsuzuki.com 第4回では、できあがったモデルでシミュレーションを行ったうえで、テストケースの自動生成をやってみましょう。やっとモデルベースドテ…

モデルベースドテストについて学んでみよう - その3

前回は、MBTツール「MISTA」でブロックゲームのシンプルなモデルを描いてみて、シミュレーションで一手進めたところまでを見ました。 www.kzsuzuki.com トークンとイベントの関係とは 上の状態から、もう一度pickup(x)を選んで遷移させてみましょう。 2つの…