ソフトウェアの品質を学びまくる

ソフトウェアの品質、ソフトウェアテストなどについて学んだことを記録するブログです。

雑記

「品質」と「価値」と「顧客満足」の関係が難しい

JaSST'24 Tokyoに参加して感じたことの一つに、「顧客に素早く価値を届けるために・・」という表現の発生頻度の高さがあります。特定の発表を批判したり、揶揄したりする意図はありません。この表現が決まり文句的に使われているために、その言葉の意味を考…

なわとびから考える情報の仕分けとソフトウェアテスト

レビューの難しさの一つに、「レビューする側とされる側で、感じる重みにギャップのある指摘」問題があります。 特に、「レビューする側は大事な問題だと思っているのだけれど、される側はそう思っていない」ものが厄介です。このような場合、される側は「そ…

リスキリングに関する「あのグラフ」は、何を表現したかったのかの勝手な推測

マイナビの記事で掲載されたグラフが難解だと、Twitterで話題になっていました。 元記事はこちらです。 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20230215-2592553/news.mynavi.jp この記事では「リスキリング」という言葉がどのくらい認知されているかにつ…

五匹の猿と、テストの「意図」

最近、「5匹の猿の実験」(the Five Monkeys Experiment)という話を知りました。有名な話なのかもしれませんが、全然知らなかったので紹介してみます*1。 本当の実験というよりは、寓話的なもののようですが、ともかく以下のような内容です*2。 5匹の猿の実…

テストエンジニアのジョークを調べてみた

みなさん、こんにちは。 この記事は、「ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2022」 9日目の記事です。 qiita.com ChatGPTに生成させたと思しきジョークが、テストエンジニアのブログで紹介されていました。 以下は、その日本語訳です。 天国行きと…

ソフトウェアテストで学ぶ比喩表現

みなさん、こんにちは。 この記事は、「ソフトウェアテストの小ネタ Advent Calendar 2022」 8日目の記事です。 qiita.com 唐突ですが、比喩表現って種類が多すぎますよね。 文学的なみなさんは、その使い分けにお困りのことと思います。 直喩、暗喩、換喩、…

「定義」の難しさについてのポエム

概念の「定義」って難しいなあという気持ちについての雑記。 きっかけは「testing」という言葉の定義について、ISO/IEC/IEEE 29119 の定義を確認したことです。 29119-2の terms and definitions の最後の単語が testing なのロックじゃない?そしてその定義…

「積ん読」という言葉が国際的に普及している件

ブログ記事のタイトルを見て笑いました。Solving my Tsundoku! これは「Test Ninjas」という表現を見て、「忍者の複数形は忍者ズ・・・ 忍者の複数形は忍者ズ・・・」ってなって以来の感動。 「数独」は「Sudoku」とそのまま単語になっているのは知っていた…

Let It Go (Software Edition) とは何か、しかも本気で歌っている件

RSSに飛び込んできたこのポスト、「ほう、JaSSTの替え歌みたいなものか・・・?」と思っていたら、youtube動画が。歌詞だけじゃなくておっさん紳士が全力で熱唱していました。 この歌詞をひねり出すのに何時間使ったんだろう。ホント、最高だよ。なのに再生…

英単語を覚えるために作ろうとした中途半端な資料

先週のTOEICで、「ひと通り解き終わったと思ったら回答欄が1つ余っている」という悲劇を経験したわたしです。 自分の部門で、とても小規模にTOEICの勉強会をやっているのですが、教える側としてそーとう恥ずかしいスコアになることが目に見えているので、結…

テストクラスタな人々のブログ

twitterなどで交流のある*1テストクラスタな方々のブログを集めてみました。 ソフトウェアテスト・品質に関する記事のあるものが中心です。しばらく更新されていない、あるいは謎に消滅しているブログもありますが、プレッシャーの意味で載せていますw。記…

2012年度下期に学びたいことを挙げてみるとオーバーフロー

2012年も下期に突入しました。今年もあと3ヶ月切った。 期首挨拶としまして、「ソフトウェアの品質屋さんとして今後、何を学びたいか」を考えてみました。 ぼくががんばってプロっぽくなりたいなと思う分野は、テストと、レビューと、品質管理です。偏ってる…

【本】辞書と事典を読み通した男の物語

明けましておめでとうございます。ブログで書きたいと思っているソフトウェア品質関係のネタはたくさんあるのですが、まとまらずに読書感想文ばかり書いた昨年末でした。2011年の最初の記事はやはり!読書感想文です。 そして、僕はOEDを読んだ 作者: アモン…

【本】犯人のトリックより、叙述トリックに酔う。

以前、議論や詭弁に関するオススメ本を紹介しました。 www.kzsuzuki.com これらの本を「面白い!」と思ってしまうような、論理と屁理屈好きの、嫌われやすい方に、この小説をオススメします。 丸太町ルヴォワール (講談社文庫) 作者: 円居挽 出版社/メーカー…

【本】悪知恵が身につき、性格も悪くなるレトリック

「自衛隊がいるところが非戦闘地域」、「きれいな辺野古の海を汚してはいけない」といった政治家たちのレトリックを聞くたび、自分ならどうやって反論してやろうかと舌なめずりする上品な人なら、この本、というより香西秀信氏の本は美味しすぎます。立て続…